男色(だんしょく、なんしょく)は文化??
男色はゲイとはまた違った意味を持つホモセクシュアルです。
古今東西古くから男色は女性を愛する性愛とは別の次元で作用していました。
男色はステータスであり、イニシエーションであったのです。
古くよりオセアニア先住民、アメリカインデアン、シベリアの先住民族、
古代ギリシャやローマ、そして日本の戦国の武将など多くの民族で男色は
特別な友情として男性間で大切にされてきました。
概要
|動物の男色
動物でもホモ的な性行動はよく見られます。
イルカ、クジラの同性愛行動やヒツジなどのゲイ集団の生活は有名です。
彼らのホモ行為はお互いのペニスを舐めあい、アナルセックスを行い射精を伴います。
キリンなどはオスだけの乱交パーテイーも開くそうです。
これらの目的はお互いの絆の強化と考えられています。
参加しない雄は村八分のような状況に置かれるそうです。
|男色は世界中、日常的だった
人間でも実は古今東西、ゲイ的なセクシュアリテイーは多くの例を見ることが出来ます。
ギリシャでは女性とのセックスよりもむしろ高尚な性、精神的な性として
男色が推奨されていました。
知的な男性のステイタスでした。
またカトリックの宗教者は女性との性的な関係を禁じられていたために
性的欲望は少年で解消されていました。
勿論、ゲイ的な行動は取っても性欲の対象は女性であり、
男色はやむを得ない代用です。
|日本は男色天国??
男色とは普通に妻帯している男子が男性との関係を楽しむことですが、
日本でも平安時代にはその記述が残されています。
女も楽しみ男も楽しむバイセクシュアルなセクシュアリテイーです。
男女の恋愛に比して精神性が高いとされました。
有名な男色は戦国時代での小姓との同性愛です。
信長と森蘭丸の関係が特によく知られていますが、
戦場には女性を同行出来ないために性処理のための代用とも言われています。
また戦国武将はもともとは男性ホルモンが豊富で
尚且つ戦は男性ホルモンを高めた結果であるとも考えられます。
日本では男色は衆道(しゅうどう)ともいわれ、
キリスト教主体の西洋文明が完全に普及する明治時代後半まで
ごく普通に日常的に行われていました。
特に女人との交接を禁じた僧侶は少年・稚児との交わりに勤しみ、
江戸時代には日本橋に男色専門の茶屋(陰間茶屋)が何件もありました。
裏門に詰めるは坊主ばかりなり
これは江戸時代の有名な川柳です。
|男の団結の為の男色
明治や大正の学生や軍隊でも男色は普通だったとも報告されています。
男同士の世界では同性でのセックスはよりテストステロン値を高め
集団の結束を強くするとも言われています。
強い軍隊、スポーツチーム、集団は積極的に男同士がセックスすることで
集団が結束してより戦力が増すのは事実のようです。
世界的に強いサッカチームもゲイ関係が多いと言われています。
男色とは男同士がお尻で繋がって輪になることことかもしれません。
最近は女性向け漫画誌で禁断の男同士の関係が盛んに取り扱われています。
しかし、女たちの興味はそのストーリ性にあるといいます。
勿論、美少年達であることは必須ですが、
女性達は男同士の友情と恋愛感情の揺れ動きとストーリ展開を楽しみます。
男のようにすぐにセックスには至らないのが特徴です。
男同士が関係を持ってゆくその過程と恋心の変動を追いかけ、
男のように早急なセックスシーンを求めてはいません。
|男色は少年青年期で捨てられる
戦国時代の小姓などは10代の若者です。
しかし、やがて青年期を向かえ髭も生え、すね毛などが映えてくると
男色のお相手として卒業になります。
あくまでも男色では輝く滑らかな少年の肌が価値あるものなのです。
やがて対象であった少年は女性との性愛に励み、
やがてまた少年の清らかな心と肌を求めてゆくのです。
少年が大人の愛を受けるのは大人の世界や社会への扉の一つだったのです。
文明国家では少年愛は権力者や知識人のステータスでした。
どうやら男色は友情と団結の象徴的な性行動だったようです。
性とはこのようにお互いの関係の深化と構築の役割があるのです。
ここでは男色はお薦めしませんが、
女性とのセックスは出来る限り実行して
揺るぎのない絆を築きあげてください。