バギナは無限の宇宙であり女性の快楽空間です。バギナオーガズム(膣オーガズム)は無限の性感神経の共鳴現象です。バギナオーガズムに至ることを一般的には膣イキや中イキとも言われています。女性のバギナは命の全てを包み込み全てを抱擁し全て優しく労わります。快楽の巣窟であり、この世の苦の根源でもあります。我々男性はこの快楽と苦悩のケオスに挑戦し抱かれることによって至上の喜びをペニスを媒介として体感していきます。
概要
バギナは性感の共鳴ボックス
女性のバギナ(膣)はそれ自体、感覚を体現する機能は有していません。しかし、女性が自らの女を深めて官能の進化を深めると性の喜びの声がバギナの内部が響くがごとく湧き上げってきます。バギナオーガズム(膣オーガズム)いわゆる膣イキ・中イキは成熟した女性とのセックスで確認することが出来ます。バギナは各種の性感共鳴体によって四方を包囲されています。クリトリス・子宮・小陰唇・女性亀頭・女性前立腺などの性感楽器をバギナの壁を刺激することによってお互いを共鳴させることができ、バギナオーガズムは発生します。
バギナオーガズムはないのか??
本来バギナ壁には性的な感覚神経はなくバギナで性的な興奮の極地・バギナオーガズム(膣オーガズム)・膣イキは起こらないはずとの性科学者の見解もよく見かけます。解剖学的にはクリトリスでしかオーガズムは起こり得ないのだというのです。確かに膣そのものは性感受容体まばらな状態ですが、その裏に控える楽器がかなりの高感度を有している事実は見逃すことが出来ません。それらの性科学者たちは解剖学的な見地でしか女性のオーガズムを理解しようとしていません。機能的な面で決してバギナにオーガズムは起こりようもないと言っているのです。しかし、セックスは機械が行うのではありません。そこには生々しい恋愛感情があり、快感への欲求があり、脳神経の大いなる錯覚も関与してきます。
バギナは出産時には産道となる大きな役割がありますが、基本は男のペニスを受け入れる性愛の器官です。愛を受け入れ、喜びを生み出す役目も担っています。何もないところに何かが起きることがセックスの本質であることを彼らは理解していません。
バギナオーガズムの快感は脳に直結する
バギナの性感帯は直接には膣壁には装置されていないことは事実です。クリトリスや小陰唇、大陰唇などの外性器は脊髄からの陰部神経に支配され感覚受容器も配置されて性感を生み出します。バギナ(膣)は入口近辺とGスポット周辺は同じく脊髄神経系で性感帯も存在しますが、その奥三分の二は子宮、子宮頚部と同じく迷走神経が張り巡らされています。迷走神経は脳から直接、頸部、胸部、腹部などをへて子宮や膣に達しています。女性がオーガズムの経験を積みしっかり開発されてくるとこの迷走神経系が脳と連携したオーガズムがおこると考えられます。これがバギナオーガズム(膣オーガズム)の本質です。その仕組は、ポルチオオーガズムと同類です。
バギナ内の性感帯
膣壁には感覚神経は配備されていませんが、膣内には大きくは3箇所の明確な性感ポイントがあります。
の3ポイントです。
一般的にはGスポットではGスポットオーガズム、子宮頚部ではポルチオオーガズムを引き起こすとされ、これらの2つのオーガズムは広い意味ではバギナオーガズム(膣イキ、ナカイキ)になります。
しかし、これとは別にバギナ入口を締めている8の字筋周辺は強度の性感を有しています。ペニスの出入りによる圧力変化や振動で女性に強いオーガズムを発生します。ここへの愛撫刺激は重要なポイントになります。膣口オーガズムを生み出します。
一般的に言うところのバギナオーガズムは膣内部の刺激が膣全体と周辺性器への刺激となって開発的にバギナ組織周辺全体のオーガズムとなっていくもにと解釈できます。
また、バギナオーガズムは明確にクリトリスオーガズムと区別できない場合にもよく遭遇します。女性はどこが感じているのか、自身は認識することが出来きないのです。クリトリスを刺激してバギナが感じ、バギナを刺激してクリトリスが感じるような現象が見られるのです。バギナとクリトリスはその意味では強く連動していると考えることが出来ます。
バギナオーガズムはどうやらバギナの特定神経によるオーガズムではなく、バギナ全体が快感の共鳴箱のように作動して脳へ刺激を伝達して脳内で快感を織りなす神経が繋がりあって、大量のドーパミン分泌が起こる現象と捉えたほうが正解です。この発生メカニズは例えるなら、自転車に乗れるようになる現象と一緒です。最初は自転車に乗れなくても、何度か訓練するうちに、脳内で神経同士が連携しあってやがて自転車に乗れるようになります。バギナオーガズムやボルチオオーガズムはこれと同じようにやがていつの間にか体験できる訓練型開発型オーガズムと言えます。
バギナオーガズム現象は全ての女性に見ることはありません。一生懸命自転車に乗れるように練習しなくては、自転車に乗れないように、バギナオーガズムを感じることはありません。バギナオーガズムは訓練型であると同時に、スポーツと一緒で全く才能ない女性も存在し、バギナオーガズムを生涯全く体験できないこともありえます。そしてスポーツの天才が存在するようにバギナの様々な箇所でオーガズムを敏感に感じることの出来る天才的な女性も存在します。
バギナオーガズムの感じるポイントは女性によってまちまちですが、同じ女性でも体調や経験度合いで変動することもよく起こります。しかし、膣壁のあらゆる場所はオーガズムを誘発する可能性を有しています。これらはやがてお互いに共鳴し、同期していきます。女性にとってはどこがどう感じているかはまるでわからない状況です。クリトリスオーガズムでは明らかにクリトリスが感じている認識はもてるのですが、ポルチオオーガズムを含むバギナオーガズムは下半身全体が感じるような感覚になります。また、ある研究による女性の性感神経の配線は個人によってかなり独自性を持ち、腟内がクリトリスのように特に敏感である女性も存在します。
バギナオーガズムの整理
いわゆる膣イキ(バギナオーガズム)は複雑で怪奇で、定義的には曖昧です。なかなかその実態を正確に理解することは困難です。同じ膣内でもその位置によってそれぞれ性感を生み出すメカニズムが違い、性感の質もレベルも違ってきています。実際に体験している女性にも区別がつかないようですし、それぞれの女性によっても感覚受容体や神経の配列もまちまちです。これまでの体験と知見から以下のように整理し単純化してみます。
- 膣口オーガズム
- 膣上部オーガズム
- 膣壁オーガズム
- 膣奥オーガズム
膣口によるオーガズム
膣の入り口にはクリトリスと同じく表在知覚(皮膚感覚)の受容器が多数存在し愛撫やペニスの挿入などの触覚、圧覚などの刺激に敏感に反応します。また、膣口に挟むように配置されているV字筋とその背後に控えるクリトリス脚部が圧力振動刺激で大きな快感を生み出していきます。具体的にはペニスの出入りを敏感に察知するように出来ています。実際にクリトリスよりも膣口のほうが感じるという女性も存在します。
膣上部(膣前壁)によるオーガズム
Gスポットを含む膣上部への丁寧な愛撫刺激はオーガズムを生み出すことは広く知られています。多くはGスポットオーガズムや潮吹きで語られていますが、Gスポットを一つの性感帯として捉えるよりは膣口から三分の一から奥に入ったポルチオまでの膣のおヘソ側の上部のラインを刺激のポイントとして捉えたほうが現実的になります。ここではGスポットからAスポットに至る性感ラインとしてAGラインと呼んでいます。AGラインへの刺激は女性の前立腺、尿道海綿体、膀胱などを刺激し快感を生み出します。前立腺と尿道海綿体は既に大きな性感を生み出す可能性があることは基礎編で述べています。膀胱もまた生殖器の発生のルーツからみると大きな性感を生み出すことが考えられます。特に膀胱がある程度尿で膨れた状態では女性性器への圧力となって快感を増幅させます。我々がおしっこが溜まっているときに快感が強いことと同じです。
このAGラインは勿論、膣壁自体の性感も大いに関与すると思われますが、むしろその背後に控えた尿道海綿体や前立腺、膀胱などによるオーガズムを発生させると考えられます。
膣壁によるオーガズム
膣口より奥の膣壁では表在知覚などの感覚受容体は存在しないとされています。膣の粘液表皮の下部は薄い平滑筋組織であり、迷走神経系によって支配されています。膣への適切な圧力振動刺激はこの迷走神経によるオーガズムを引き起こす可能性が大いにあります。勿論、その女性の膣の性質や感度に大きく左右されますが、膣壁の左右側部やお尻側の膣後壁なども、時間をかけた開発によって迷走神経によるオーガズムを引き起こしていきます。膣内部自体が刺激によってどこにおいてもオーガズムを生み出す可能を有し、その感覚はハイ次元になります。
膣奥によるオーガズム
膣奥に生じるオーガズムはポルチオ(子宮頚部)の刺激による子宮自体による子宮オーガズムと考えられます。子宮自体はクリトリスのような感覚受容体は存在せず条件発射的な刺激反応は起こりませんが、迷走神経や骨盤神経などの副交感神経が配列されています。特に迷走神経は脳に直接つながり、子宮自体の状態管理を行っています。
子宮は仙骨から伸びる筋によって支えられて、腹腔内部ではハンモック状態で吊るされています。ポルチオへの刺激は子宮を揺さぶり女性に心地よさを生み出しますが、これを継続的に与えることで気持ちよさが増幅されてやがて脳内でオーガズムと認識されていきます。ポルチオオーガズムは全ての女性が体験できる感覚ではない開発型であることによります。また女性の生殖器の成熟度やホルモン状態にもよって大きく左右されてきます。
ポルチオオーガズム(子宮オーガズムは)は広義ではバギナオーガズムですが、神経系統の関与の違いやその難易度から別個のものとして捉えたほうがいいようです。一旦、別の仕組みとして捉えた上で、やがて子宮や膣、クリトリスをハーモナイズさせる技術を身につけていきます。
バギナ全体へのマッサージ
広義のバギナオーガズムはその空洞を取り囲むポルチオ(子宮)や前立腺、膀胱、尿道の海綿体筋肉組織、膣の平滑筋組織、バギナを囲むクリトリスの脚部へ膣壁を通して刺激することで複合的に発生します。じっくりと丁寧なバギナ全体へのマッサージを施すことで陰部神経も迷走神経の快感街道もネットワーク化されて女性にバギナ空間そのものが性の楽器として鼓動する機能を与えていきます。バギナオーガズムを引き起こす性感ポイントは女性によってまちまちで、このポイントを刺激すれば絶対にオーガズムが起こると明言はできません。それぞれの女性のオマンコには個性があり、オーガズムのトリガーとなる場所もそれぞれです。それを開発し見つけてあげるのが男性のお仕事なのです。
適格な性感刺激は子宮内部に振動として伝わっていき、前立腺、クリトリス脚部、PC筋、尿道海綿体筋肉など女性器を構成する全てに伝達されて響き合います。やがてバギナオーガズムはポルチオオーガズム(子宮オーガズム)、マルチオーガズム(マルチプルオーガズム)へと伝播して迷走神経と脳のネットワーク化されたより高度で無限のブレンドオーガズムやネットワークオーガズムなどの快楽オーガズムシステムへ進化していきます。
バギナオーガズムのまとめ
- バギナオーガズムは膣全体の共鳴と捉えることが出来る
- 膣入口は一つのバギナオーガズムのひとつである
- バギナ組織そのものは感じることはないが刺激は全ての性器に伝わっていく
- バギナオーガズムという幻覚的なオーガズムがやがて起きてくる
- バギナオーガズムはGスポットオーガズムでもありボルチオオーガズムでもある