オーガズムは性器局部で起こるのではなく脳で起こる現象です。
脳は神経系を通して刺激を感知して快感を爆発させます。
どのような神経がオーガズムに関わっているかを具体的に捉えることで、
あなたのオーガズムメソッド技術はさらに向上します。
女のオーガズムの仕組みそのものを知ることにも繋がります。
概要
女性の性器オーガズムは複数タイプある
女性のオーガズム(オルガスム)はこれまでの説明のように
引き起こす性器の部位によって幾つかに分けることを行いました。
主なオーガズムを引き起こす生殖器官は
一般的には女性は下記の複数のオーガズムシステムを有しています。
これに加えてそれぞれの女性の性感体質にともなったオーガズムシステムが
全身に存在します。
ある女性は乳首オーガズムを体験したり、アナルでオーガズムを生じる人もいます。
またある女性はキスだけでオーガズムに達したりする現象は頻繁に見受けられます。
これは男性が通常のセックスにおいては一般的にペニス主体のオーガズムであることに対して
女性ではオーガズムのメカニズムシステムを複数保持していることを意味しています。
女性のオーガズムはそれぞれの性感スポットで言わば全く違う感覚を伴い引き起こされます。
女性は刺激される箇所によって違った感覚のオーガズムを味わうことが出来るのです。
この感覚の差はそれぞれの部位に関わる知覚神経の相違によって引き起こされます。
クリトリスオーガズムの神経系
クリトリスで引き起こされるオーガズムは男性の射精時に起こるオーガズムと同じ系統の感覚です。
脊髄神経から分岐している陰部神経が女性の場合、クリトリスオーガズムの主体となり、
男性ではペニスでの射精オーガズムの関係神経となります。
陰部神経は知覚神経として関与しています。
陰部神経は性器の周辺の皮膚の感覚も感じ、情報を伝えます。
クリトリスは発生的にはペニスと同じ胚細胞から形成されたものであり、
言わばペニスの残存器官として存在しています。
クリトリスは女性において生殖的機能としては何らの役割も担っていないのですが、
性感覚は男性の数倍の敏感さを有しています。
解剖学的にはクリトリスは人の身体で
もっとも神経が張り巡らされ集中している部位になっています。
しかしそのオーガズムはペニスと同じで極めて領域として限定的なものです。
つまり、クリトリスの箇所に起こるだけの局地的な快感になります。
とはいえ局地的であるのですが、
クリトリスは陰核だけではなく尿道やバギナを取り囲むように
陰核、陰核脚部などの全体でセンサー的な役割を担い、
快を外陰全体で引き起こします。
クリトリスオーガズムは性的な刺激によって反射的に引き起こされます。
つまり性的な刺激によってすぐに快感が発生させることが可能です。
Gスポットオーガズム
Gスポットを中心としたオーガズムは
主に脊髄からの骨盤神経叢とその延長にある陰部神経によって知覚されます。
このとき引き起こされるオーガズムは女性の骨盤内で広範囲に及びます。
骨盤神経は結腸から直腸に至り、
消化管,膀胱,卵巣,卵管,子宮,精巣,精管,精囊,前立腺などにまた、
生殖器付近の皮膚に広範囲に細枝に分かれしています。
骨盤神経は排尿や排せつ、勃起などに現象をコントロールし、
さらには骨盤内部の内臓を支配し統括しています。
これらの神経は骨盤内部で交差し合って脊髄神経に達しています。
この為に女性はこの神経の刺激興奮の感覚がまじりあって、
はっきり区別のつかない広範囲な快感を得ることが出来るものと考えられます。
女性によればGスポットオーガズムは下腹部の奥底がうねるような快感を覚えると言います。
この快感は通常は残念ながら男性にはない感覚ですが、
ゲイなどのセックスでも同じように前立腺や直腸を刺激されたときに起こる感覚です。
骨盤神経によるGスポットオーガズムはクリトリスオーガズムのように
反射的にすぐに起こることはなくある程度の連続刺激が必要とされています。
バギナオーガズム・ポルチオオーガズム
膣内部で起こる真性のバギナオーガズムや子宮頚部や子宮全体でおこるポルチオオーガズムでは
複数の神経系が関与し更に複雑で深いものとなっています。
- 下腹神経
- 骨盤神経
- 迷走神経
の3つの神経系が関与しています。
下腹神経は脊髄から伸びている排尿などに主に関わる神経系で膣や子宮、子宮頚部の感覚を伝達します。
迷走神経系は脊髄神経ではなく脳へ乳房などを経由して直接伸びている自律神経で、
この為に通常の脊髄を介したオーガズムが反射的に起こるのに対して
本来の役目以外の感覚を伝えることになり間接的で
開発型のオーガズムの感覚を引き起こすものと考えられます。
ある意味ではオーガズムの裏街道です。
ポルチオオーガズムはハーモナイズドオーガズム
これまでの記述のようにポルチオオーガズムのメカニズムは幾つかの神経系が関わり
これらが上手くハーモナイズされたときに発生します。
出産経験がある女性や性経験が豊富な女性ほど誘発されやすいとの調査もあります。
ポルチオオーガズムは物理的な性的な刺激だけで単純に誘発されにくく、
女性のホルモン状態や精神的な状況も大きく影響してくるものとなっています。
ポルチオーガズムによって引き起こされる感覚はGスポットオーガズムよりは
更に衝撃的でまるで子宮の奥から揺さぶられるような衝撃波が何度も何度も体を包み込み
心は宇宙の果てにすっ飛んで行くようだといいます。
ポルチオオーガズムは完全に開発型のオーガズムと位置付けられます。
それはまるでオーケストラです。
ポルチオオーガズムは全ての演奏者が訓練を積んでレベルをあげたなかで
有能な指揮者によって醸し出されコンサートホール全体に響き渡る交響曲なのです。
勿論、有能な指揮者は貴方になります。
女性の根源であるオーガズム
このように女性の性器に生じるオーガズムには
刺激を受ける部位によってまるで違った感覚になっていることは
しっかりインプットしてください。
これはそれぞれのオーガズムに関わる神経経路の相違によるもので感じ方も違ってきます。
我々男性の通常のオーガズムは陰部神経による一種類ですが、
女性はクリトリスオーガズムに加えて更に奥深くタイプの違う快楽を
複数味わうことが出来るように出来ています。
女性の本質的な快楽はこの男性には体験できない
バギナオーガズム・Gスポットオーガズム・ポルチオオーガズムにあると言えます。
特にポルチオオーガズムは3つの神経系が関与しているために
その快感の衝撃度はハイレベルです。
それらのハイオーガズムには子宮が連動しているものと考えられますが、
詳しいメカニズムは未だ不明です。
しかし、全ての女性が戦慄の快楽を体験するわけではないことも加えて認識ください。
全く開発型です。全てはあなた次第です。
(参照)
オーガズムと神経系のまとめ
- オーガズムは脳と神経の合作で起こるが、最終的には脳で起こっている
- 女性は複数のオーガズムシステムを有している
- クリトリスオーガズムは陰部神経系が関わり表面的である
- Gスポットオーガズムは骨盤神経系がからみ広範囲に複雑に起こる
- バギナオーガズムやボルチオオーガズムは下腹神経・骨盤神経、迷走神経の共鳴によっておこる快楽の極みである
- オーガズムのハーモニックスこそ女性の性の根源である
これらの知識をオーガズムメソッドに充分反映することで一歩抜け出した
女性にとって離れられない男性に進歩することが出来ます。