射精のメカニズムをしっかり理解してペニスのコントロールをしっかり行えることが
価値ある大人の男性としての条件です。
自己の快感だけの追求は20代でやめにして30過ぎたら
射精をある程度抑制する能力を習得すべきです。
射精のメカニズムを理解してより深い快感を味わってください。
そしてパートナーの女性にも大なる性の喜びを分け与えてください。
概要
|射精現象とは?
性的な興奮がある一線を越えて極地に達すると
脊髄の射精中枢が反応して、
前立腺、精のう、副睾丸、精管のまわりの筋肉、尿道括約筋などが
いっせいに収縮して、精液を前立腺部から尿道口へ発射します。
このとき前立腺からは前立腺液が副睾丸からは蓄えられていた精子が
混合されて放射されます。これが射精です。
前立腺液は乳白色で精液独特の栗のような匂いを放ちます。
射精の瞬間には、膀胱出口の括約筋がしまっていますので、
精液は、膀胱に入ることはなく、またおしっこも膀胱から
放射されることはありません。
(参照:射精現象)
|勃起なしの射精
極度の緊張下ではペニスが勃起することなく射精することがあります。
このとき多少の快感は伴いますが、至高の喜びとはほど遠いものがあります。
このような現象はストレスでの緊張状況下で
神経が極度に興奮している場合に起きやすくなります。
このように恥ずかしい現象に陥らないためには
出来る限りの平常心、すなわち副交感神経を
優位な状況にしておく必要があります。
緊張の状況下とは初対面の女性とのセックスややっと口説いた
あこがれの女性とのセックスなどです。
特に私の経験ではストリップ劇場で所謂、まな板で舞台で踊り子さんとの
本番サービスに応募した男性がほとんどこの勃起しない射精のケースでした。
いわゆる「半立ちはやもれ」です。
|勃起と射精の境
射精は交感神経によって支配されています。
勃起は副交感神経によってコントロールされています。
セックスの際の勃起状態では交感神経も副交感神経も興奮状態ですが、
優位なのは副交感神経です。
興奮が極まると平衡プラトー状態からこれが一気に入れ替わり
交感神経の興奮が主体になります。
もう自分では戻れない状況になってゆき、
すなわち射精反射に至ります。
長時間の性交を女性と楽しむためには副交感神経優位の
プラトー状態を出来るだけ維持することと
この戻れない一線を見極め、越境の前の撤退マネージメントが
大切になってきます。
このコントロールが上手くいくことが大人の深い情交を楽しむ為の
肝になります。(参照:快楽プラトーセックス)
|射精と筋肉トレーニング
射精を行う筋肉群の弾力はかなり強靭であり、精液は勢いよく放出されて
50㎝から1mも飛ぶことがあります。
年齢とともにPC筋(骨盤底筋肉)の筋力が落ちるために勢いも衰え、
射精にともなう快感も低下していきます。
その為に快感度の高いセックスをいつまでも堪能する為には
骨盤底筋肉のトレーニングが大切になってきます。
この筋肉強化することによって射精をある程度は筋肉を絞りあげることができ、
射精を抑え込むことも可能になりますので是非強化の
トレーニング習慣を付けることをお勧めします。
|精液の量に比例する快感度
射精の快感度はPC筋の弛緩の格差に加えて、精液の量にも比例します。
たっぷり蓄えられた精液を一気に吐き出す快楽は堪らないものがありますが、
その為には我慢に我慢を重ねた射精が大切になります。
その都度の入れてすぐに行くセックスではその醍醐味が味わえないはずです。
しかし、余り精液を貯めすぎるとだらだらと垂れ流すような
快楽を伴わない射精になってしまうこともあり、
適度に射精しておくことも大切です。
また精子は放出されないと製造の能力も低下しますので
せめて1週間に一度の抜きがお勧めです。
精子は4~5日が寿命と言われています。
|射精時とその後
射精時には(睾丸)が少しずつ陰茎の根本の方にせり上がり、
陰嚢は小さく引き締まり、精巣は外から見て分からなくなります。
射精時、骨盤底筋肉は収縮してオーガズムに達しますが、
オーガズムの度合いはこの筋肉の収縮の度合いと回数によります。
最初は激しい痙攣も次第に感覚がなくなり平常に戻り、勃起も収束します。
そして男性にはプロラクチンというホルモンが分泌されて
深い反省の時間(不反応期)が訪れます。
(参照:賢者タイム )
|不応期(不反応期)
男性は射精後、通常、更に勃起し射精できるようになるのに
1~2時間程度の時間が必要であると言われています。
しかし、この不反応期は年齢とともに長くなってしまいます。
10代では数分で不反応期が解消して勃起が再開しますが、
年齢とともに数時間、数日と言った間隔になってしまいます。
|射精の回復
不応期と言われる期間は効果的な射精には一定量の在庫の確保が必要であると
自然が判断している為とも言われていますが、
これは精液を貯めて更に性的な興奮を起こすというより
プロラクチンというホルモン作用が薄れるために必要な時間です。
なかには連続射精が可能なタフな男性も存在しますが、
テストステロン濃度が高く、確かに精子の製造能力にたけているという一面もあります。
更にこの人たちはもともとプロラクチンの分泌の少ない性質を有しているために
回復が早いとも言われています。
生物のオスは相手の女性が変わると不反応期は一気に解消されて
再び勃起することが良く知られています。
これはクーリッジ効果と言われています。
女性が変わればまたペニスは元気を取り戻すのです。
|定期的な射精する
精液が満タンになるには普通の人で2~3日間要します。
それ以下で射精すると薄めの精液を放出することになります。
また、精子が元気よく活動するのは1週間程度といいます。
そとに放出されなかった精液は体内で吸収されますが、
1週間から10日間くらいで入れ替えること、
つまり射精することをお勧めします。
精巣の能力も使わないと落ちてしまいます。
|射精のメカニズムのまとめ
- 射精は射精中枢が反応してPC筋を主体に性器周辺の筋肉群が収縮して精液を放出する
- 緊張下では勃起なしの射精も起こる
- 勃起は副交感神経、射精は交感神経が支配する
- 射精時の快感は筋肉の収縮の強度と回数、精液の放出量に比例する
- PC筋を鍛えると快感は増す
- 射精後はプロラクチンの作用で男性は不応期を向かえる
- 不応期は年齢とともに長くなる
- 女性が変われば不応期は解消する
- 適度に射精して性器機能を活性化する