女性のオーガズムの種類や形態をこれまで見てきました。
しかし、恋人や愛人のオーガズムをコントロールし調教していくためには
オーガズムの生理的な意味合いとその仕組みまで理解を深める必要があります。
更にオーガズムの真髄を追求していきましょう。
概要
|オーガズムの不思議
ここでもう一度女性のオーガズムの仕組みを考察してみます。
女性のオーガズムのメカニズムは大きな謎です。
何故あれほどまでの快楽が女性に訪れるのか?
その必要がどこにあるのか??
女性たちは男性にとって異次元の性感を味わっています。
その快感の表情はまるで神が関与し命を宿す過程における
魂降臨の為の宗教的な儀式のようです。
あの深い快楽は何故起きるのでしょうか?
一つには遺伝子の女性の懐妊と出産のリスクに対する
報酬であるとも言われています。
|オーガズムは人類繁栄の元
またある研究では女性のオーガズムが起きる確率は
相手の収入地位に比例するとも言われています。
ようするに女は金に感じているというのです。
更により美系の男性とのセックスでは美系でない男性より
女性がオーガズムに至る頻度は高まるというデータもあります。
多くの男性には残酷かもしれませんが、
一般的に人類はより容姿が優れているほうが
生活レベルは高くなることが判明しています。
女性だけではなく男性にもその傾向が強くみられるのです。
つまり、オーガズムは好条件の男性への服従の姿勢であり、
自分の卵子を男性に与える儀式だということです。
相手の遺伝子を受け入れていいと無意識に判断することでよりオーガズムを向かえ易くなるのです。
オーガズムによって女性はより妊娠の確率を高めます。
どちらにしてもオーガズムのメカニズムは人類の遺伝子による
繁殖への戦略であり、それは確実に成功を収めています。
女性の深いオーガズムの仕組みがなかったならこれほど人類は繁栄しなかったのでは
ないでしょうか?
|女性のオーガズムは無用の長物である?
一方ある生物学者の見解では女性に
必ずしも妊娠の為にオーガズムは必要ないとしています。
男性は射精の為に筋肉を収縮するオーガズムは必須であるが
女性では受精においてはオーガズムは必要条件ではないのです。
これは多くの女性がオーガズムなくして懐妊することによります。
女性のオーガズムは進化の過程においての神様が女体に残した
忘れものではないかとしています。
あの快感の大きさを考慮しますと天はとんでもない大きな忘れ物をしたことになります。
益々、女性のオーガズムの謎が深まります。
|オーガズムのタイプ別の仕組み
オーガズムの現象的メカニズムは刺激によって海綿体筋肉組織に
大量の血液が流入し、性器を取り巻く筋肉群が激しく痙攣を起こします。
そして脳内に大量の快感物質ドーパミンが放出され恍惚に至るのです。
これまでの述べましたように女性のオーガズムには
クリトリスオーガズム、バギナオーガズム、ボルチオオーガズムなど
いくつかのタイプがありました。
それは性感受容体の性感帯での配備の比率によるものでもあり、
そこに配線されている神経系のタイプの違いによるものでもあります。
それぞれ以下のように分類することが出来ます。
|触覚によるオーガズム
触覚・つまりお触りによるオーガズムと言えます。
強いタッチではなくやさしい愛撫によってオーガズムにいたります。
これらは骨髄から延びた生殖器神経系(陰部神経)に支配されています。
快感は陰部の部分的な表皮感覚になります。
アヌス(肛門)の快感も骨髄神経系によるものです。
アヌスにはクリトリスの足が伸びています。
これらへの刺激による快感は骨髄を介して反射的に起こります。
|圧力振動によるオーガズム
Gスポットオーガズムは主に圧力や振動によって起こるオーガズムです。
Gスポットゾーンへの刺激は膣壁を通しての尿道海綿体や前立腺への
振動・圧力刺激となって伝わります。
ここでも陰部神経が関与してバギナ入り口周辺やGスポットへの刺激は快感となって
下半身全体にひろがっていきます。
従ってGスポットオーガズムはクリトリスオーガズムより皮膚層の深層部で起こり
快感度の強いオーガズムと言えます。
|迷走神経が支配するオーガズム
しかし、子宮オーガズム(ボルチオオーガズム)膣オーガズムはこれらとは
全く異なった装置、仕組みによって起こります。
体の更に奥深いところの膣奥部・子宮頸部・子宮を起点として
快感も更に深いものになります。
子宮周辺は脳神経から直接配線されている迷走神経系によって支配されています。
迷走神経は喉や肺・心臓・腸を経由して
脊髄を通ることなく、迷走的に脳から直接、子宮・子宮頚部・膣にまで至っています。
子宮オーガズムはこの迷走神経系を経由して脳に直接、
刺激震動が伝わっていき起こります。
ほかのオーガズムとは全く違う感覚となるのはこのためです。
それはまるで子宮奥に地響きが伝わるように腸壁が痙攣し、子宮が収縮します。
快感は脳に直接到達して、無重力のような感覚に陥るといいます。
そのエクスタシーの波動はとどまる事を知らず、
無限の快楽が押し寄せるといいます。
この快感は開発・経験によって増幅されていきます。
40代女性が益々、性感が強まるのはこの作用によるものです。
この感覚を一度でも覚えた女性は真の女性の喜びを知ると言います。
クリトリスオーガズムやGスポットオーガズムは骨髄神経系統による反射的な快感反応となりますが、
ボルチオオーガズムは開発型の迷走神経型のオーガズムになります。
|ネットワーク化するオーガズム
さらに性感神経が開発されゆくと
生殖器神経系と迷走神経系のネットワーク化が起こります。
クリトリスオーガズム・バギナオーガズム・ボルチオオーガズムが
連動して起こってきます。
さらには首筋や耳たぶ、へそのまわり・乳首への愛撫だけで
同時多発性のオーガズムが全身で起こってきます。
ネットワークオーガズムの出現です。
そして神経のネットワークと脳内快感物質の供給が長期に継続すると
最後にはイメージだけでオーガズムに経験できる領域に到達するのです。
あなたのパートナーの脳は性的に鋭敏になって、
あなたの臭いを嗅いだだけでイッテします現象が起こってきます。
|オーガズムの仕組みのまとめ
このように女性のオーガズムの不思議は神秘的で私たち男性を
決して飽きさることはありません。
あなたのパートナーにもこのオーガズムメソッドで
是非、この奇跡の感覚を授けてください。
要点はクリトリスオーガズム、Gスポットオーガズム、バギナオーガズム、ポルチオオーガズムは
それぞれ別の神経系の刺激で起こりその刺激法も違ってきます。
オーガズムはクリトリスだけではないことだけは認識しておきましょう。
- 女性のオーガズムは神秘に満ちている
- 女性のオーガズムは必ずしも妊娠には必要ない
- 女性のオーガズムは人類繁栄の原動力である
- オーガズムは触覚によるオーガズムと圧力振動によるオーガズムがある
- ボルチオオーガズムには迷走神経が関与する
- オーガズムは開発されることでハーモナイズされてやがてネットワーク化されていく
(参照:オーガズムの謎)