近年は性的な指向が大きくクローズアップされています。
性的指向とはどの性別を恋愛やセックスの対象とするかです。
ここでは性指向についてよく考えてみましょう。
人には大きく分けて異性愛、同性愛、両性愛(両刀使い)が存在します。
特に最近では同性愛者のカミングアウトといことをよく聞くようになりました。
概要
|同性愛のカミングアウト
カミングアウトとは自分が通常の異性愛者(ヘテロセクシュアリティ)(heterosexuality)で
ないことを告白することです。
つまり自分が同性愛者(ホモセクシュアリテイー)(homosexuality)であることを
宣言するのですが、一般の人にはよく理解できないややこしいところが多々あります。
ここでは生物学的にしっかりその差異を説明したいと思います。
勿論、この性典はストレート・異性愛なセックス愛好者の為の教典ですが
同性愛を理解することは異性愛の人にも恋愛とセックスにおいても
非常に有意義な筈です。
自分のセクシュアレテイーの根源が理解できます。
まずはどのような同性愛の形があるのか分類してみます。
(*ホモという少し前は男性の同性愛者を指していましたが、厳密にはホモセクシュアルは
同性愛者のことで男性同性愛者はゲイと呼びます)
|セクシュアリテイーを分けてみる
多くの人は
オカマとゲイはどう違うの?
とか
ナベとレズビアンは同じなの?
とか
かなり頭の中は混乱しているはずです。
同じ同性愛者と言ってもそう簡単には分類できないのが現実です。
現在一般的に存在する同性愛者は大まかに下記のように分けてみることが出来る筈です。
- オカマ
- ナベ
- ゲイ
- レズ
- バイ
- 男色
勿論、これらはシンプルな分け方です。
実際はオカマの男性が性転換して女性になった後でレズビアンになったような
複雑な事例もありますが、ここでは上記の6つのセクシュアリテイーを見てゆきます。
1.オカマとは
オカマとは最近は頻繁にテレビなどで見かけますが、マツコデラックスなどの人たちです。
男性が好きな男性でが、オナベとともに性同一性障害の人たちです。
性同一性障害とは自分の身体の生物学的性と気持ちの性が一致しない精神疾患です。
オカマはオネエやニューハーフ、などとも最近は呼ばれています。
彼ら?は身体は男性ですが、心(脳)は女性の人たちです。
自分は女性でありたいと願う人たちで、男性に性的な興味を抱きます。
オカマは心(脳)が男性で男性を性的な対象とするゲイとは根本的に異なります。
|2.オナベ
オナベはオカマと同じく性同一性障害の人たちですが、
オカマとは真逆と考えたほうが分かりやすいようです。
つまり、身体は女性ですが、心(脳)は男性で恋愛・セックスも女性を対象とします。
女性らしいファッションはあまり好まず、男性のような衣装で男性のように振舞います。
男性になりたい女性とも表現できます。
区別が難しいのですが、レズビアンとは基本的には違います。
「オナベ」は「オカマ」から命名された連想語です。
3.ゲイ
ゲイとは海外では同性愛者を指すことが多いのですが、
日本では男性同性愛者を指すことが殆どです。
以前はホモとも表現されていました。
ここで言うところのゲイはオカマとは根本的に違います。
同じく男性が恋愛・セックスの対象ですが、
男として男子が好きな人たちです。
つまり心(脳)は男性です。
オカマのように女性になりたいとは思っていません。
4.レズ
レズビアンとは男性にとっては淫靡な響きとなって聞こえます。
女同志のエロイ絡みを想像するだけで性的な興奮は高まります。
レズビアンの女性も同性愛者ですが、オナベとは根本的に違います。
レズビアンは性倒錯した女性です。
女性が女性として女性を愛する人たちです。
その意味では男性のゲイとは対称の人たちです。
5.バイ
バイとはバイセクシュアル(bisexuality)のことで両性愛者のことです。
つまり男でも女でも両方の性がセックス・恋愛の対象となりうる人たちです。
両刀使いとも言われます。
男と女のセクシュアレテイーを有するということでフタナリ(二形)が思い浮かびます。
フタナリとは両方の生殖器をもっている人のことを言います。
フタナリは両性具有ともいい、小説やAVなどで度々登場します。
しっかり機能するペニスもバギナも持っていて男とも女ともセックス出来ます。
夢のようなはなしですが、真の両性具有者は極めてまれです。
実際は物語のように両性の機能は有しません。
特にAVなどは殆どはフェイクが多いようです。
6.男色
男色(だんしょく・なんしょく)は一種の文化的なものと言えるかもしれません。
通常は異性愛・ヘテロの男性が敢えてもしくは止む無く性的満足を得るために
男性との性的な関係を結ぶの行為です。
古くはギリシャの時代に知識人のステイタスとして公然と行われていました。
中世ヨーロッパではキリスト教の修道士のなかでは女性とのセックスの代用として
男性や少年がセックス対象とされていました。
日本でもその歴史は古く日本書紀には既に男色が記載されています。
特に戦国時代は戦場で男色が性処理として重要な役割を占めていました。
|同性愛の比較表
かなり交錯してややっこしい関係ですので分かりやすい票にして見ます。
身体 | 心(脳) | セックス対象 | |
オカマ | 男 | 女 | 男 |
オナベ | 女 | 男 | 女 |
ゲイ | 男 | 男 | 男 |
レズ | 女 | 女 | 女 |
バイ | 男もしくは女 | 男もしくは女 | 男と女 |
男色 | 男 | 男 | 女と男 |
しかし、現実ではこれが絡み合って複雑な性向を示すことも多々あります。
|LGBTについて
最近は頻繁に効くのがLGBTと言う言葉です。
それぞれL=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダーの
頭文字です。
トランスジェンダーとはTRANSが「横切って」とか「超越して」の意味があり、
性同一性障害の一つですが法的社会的な性別にとらわれない人たちです。
多くは性転換までは至らない人たちです。
性同一性障害の人の一つのライフスタイルとも言えます。