概要
|クラミジア性感染症とは
性器クラミジア感染症はクラミジア・トラコマチス菌という細菌によって起こります。
昔は目のトラコーマや封入体性結膜炎の原因菌として知られていました。
現在では日本の衛生環境もよくなりトラコーマはなくなっていますが、
アフリカやアジアなどの水環境の悪い地域では失明の大きな原因になっています。
クラミジアSTDは淋病と同じように主に性的な粘膜の接触で感染します。
淋病と同時感染することが多く20%~30%の同時感染率と言われています。
クラミジアは近年では性行動の盛んな10代後半から20代前半の若い人たちに多く、
特に女性の感染率が20代前半で30%と言われています。
ある調査では性経験者の女子高生では13%、
男子では7%が感染していたと報告されています。
女性は自覚症状が余りないことが原因とされています。
若い女性とのセックスは特に注意が必要です。
性器のクラミジアSTDは感染者との性器粘膜同士の接触や、
精液、腟分泌液を介して感染し、膣・子宮や尿道などに棲みつきます。
オーラルセックス(フェラチオ)でも咽頭に感染が起こります。
フェラチオサービスの性風俗での咽頭感染は特に多いようです。
|クラミジア感染症の症状
男性は尿道に感染して以下の症状が見られます。
- 尿道からの分泌物(うみ)
- 軽い排尿痛
- 尿道のかゆみや不快感
- 精巣上体の腫れ
- 軽い発熱や痛み
女性は子宮頚管が感染して以下の症状が見られます。
- おりものの増加
- 不正出血
- 下腹部の痛み
- 性交時の痛み
これは淋病の症状に非常に類似しています。
しかし、淋病との大きな違いはクラミジアSTDではこれらの症状が余り感じられず
感染を自覚出来ない人が多いのが特徴です。
男性でも尿道などの痛みも淋病ほどきつくなく、
男性感染者の50%が自覚症状がありません。
女性は更に感染に気付くことが少なく80%は自覚症状がないといいます。
数年間気づかないケースも女性には良くあります。
気づかないままでの最近の若い女性の衝動的な性行動が感染の拡大に繋がっています。
|クラミジア感染症の放置
クラミジアに感染は無自覚のことが多いのですが、放置することで
淋病と同じく男女とも生殖機能に大きな損傷を招きます。
男性は精子の製造機能が低下して、精子DNAに異常が現れます。
男性感染者は正常者の30%まで子供を持つ可能性が低下すると報告されています。
女性は卵管炎を引き起こし、卵管を損傷したり詰まらせたりして
正常な排卵が阻害されて不妊や子宮外妊娠の要因になります。
|クラミジア感染症の治療
クラミジア感染症は細菌が引き起こすSTDですので、抗生物質で完治します。
クラミジアの治療は淋病と比較して容易です。
治療には同時感染する淋病と両方に効く抗生剤も使われることが多いようです。
少しでも疑いがある場合には直ぐに専門医に診断を行うことをお薦めします。
これも淋病と同じく同時にセックスのパートナーも感染している可能性が
非常に高い病気です。
その為に相手の女性も治療する必要があります。
薬で簡単に直りますので、医師に相談して女性の分をもらうか、
個人輸入で手に入れるかして女性にも服用させてください。
貴方が直っても女性の膣内には細菌がしっかり繁殖していて
ピンポンのように返ってきてまた感染します。
クラミジア感染症は他のSTDと同様に感染者はHIVに感染するリスクが
3~5倍高まることにも注意が必要です。
症状が軽くても早めに完治しなくてはなりません。
また母親が感染者である場合は出産時に産道を通る際に母子感染します。
女性は少しでも膣に違和感を覚えたら病院で検査を行いまましょう。
クラミジアの予防はコンドームが有効ですが、100%ではありません。
|クラミジア感染のまとめ
- クラミジアは日本で一番感染者が多い性感染症である
- 性活動の活発な若者に多い。特に20代前半の若い女性に多い。
- クラミジア感染症は細菌性の病気で抗生物質で治療できる
- セックスや粘膜の接触で感染する
- 性風俗のフェラチオサービスで良くうつされる病気である
- 男性は尿道が痛み膿が出るが淋病ほど症状は出ない。
- その為50%位の男性に自覚症状がない。
- 特に女性の80%は自覚症状がなく感染に気付かない
- 男女とも放置すると不妊になる
- 非常に感染率が高いので治療はパートナーと同時に行う
- コンドームである程度の予防は出来る