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尖圭コンジローマとHPV


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若いころイボマラと言うものに憧れたことがありました。

ペニスの亀頭の周辺に硬くてごつごつしたイボで取り囲めば

女性はよがりまくるに違いないと考えたのです。

しかし、現実的にはイボマラは性感染症の一つであり、

決して喜ばしいものではないようです。


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概要

|尖圭コンジローマとは

尖圭(せんけい)コンジローマ(性器イボ)は、STD(性感染症)の一種で、

性器と肛門その周辺にイボができる感染症です。

尖圭とは先のとがったという意味です。

尖圭コンジローマの原因は、

ヒトパピローマウイルス:HPV(Human Papilloma Virus)によって引き起こされます。

HPVの感染者は急激に増加していてクラミジヤ、淋病、ヘルペスの次に多い

性感染症(STD)であり、20代の若い世代を中心に広がっています。

特に女性は知らない間に感染しているケースが多く、

80%は生涯に一度は感染すると言われています。

|尖圭コンジローマの症状

HPVに感染しても殆どは一過性で自然に治ることが多く、

症状も気づかないこともよくあります。

発症すると以下のようなイボが現れます。

  • 大きさは1~3ミリ前後~数センチでがとがって固く、ザラザラしている

  • 白、ピンク、褐色(黒っぽい茶色)など色も様々である

  • イボは単発からどんどん増えてかたまりになることがある

  • いぼが増殖すると鶏のトサカやカリフラワーのような状態になることもある

  • 痛みやかゆみは無いケースがほとんどない

出来る場所は

男性は亀頭、冠状溝、包皮の内側・外側、陰のう、会陰、肛門周辺、肛門内、

尿道口などにできます。

女性は大小陰唇や腟前庭、腟、子宮頸部、肛門周辺、肛門内、尿道口などにできまが、

男性よりは気づかないことが多いと言います。

|HPVと癌

HPVは多くの男女が感染して直ぐに免疫で撃退されますが、

2次感染的にガンへの進展がおこる可能性があり問題になっています。

HPVには100種類上の株が確認されていますが、

中でも良性と悪性に分類できます。

尖圭コンジローマを引き起こすウイルスは良性とされていますが、

良性と悪性に同時感染することも良く起こります。

悪性のHPVは特に女性では子宮頚がんの主要因となります。

日本では毎年1万人が発症し、3500人が子宮頚がんで亡くなっています。

従って女性の人はHPVの感染には特に注意が必要です。

また悪性HPVは男女とも口腔癌、直腸癌、肛門癌などを引き起こしますので、

男性だからといって安心は出来ず侮れないウイルスです。

近年、日本でも女性の子宮頚がん予防のワクチンが物議を醸していますが、

このHPV感染への対策です。

HPVの予防ワクチンは副作用はあるのですがかなり有効なことは確かです。

悪性HPVに感染することですべての人ががんになるわけではありません。

ごく少数の人が発症するのですが、

発見された時には致命的になっていることも少なくありません。

悪性HPV感染後、がんの発症までには数年~10数年の潜伏期間があります。

多くの場合はその間は自覚症状がない場合が多いため、

気づきにく病気です。

|HPVの感染要因

性交渉による感染が主な原因ですが、

潜伏期間は3週間~8ヵ月(平均約3ヶ月)と長いために

相手が特定できないことが多いようです。

特に最近の若い女性たちのセックスへの積極性が感染を広げています。

HPVはセックスだけでなくキス、フェラチオクンニリングスなどの

オーラルセックスでも大いに感染します。

皮膚や粘膜にある小さな傷からウイルスが侵入して感染・発症します。

|アナルセックスによる感染が多い!

特に注意すべきは傷付きやす肛門や直腸における

アナルセックスだといわれています。

女性とのアナルセックスには充分の配慮が必要です。

将来的に子宮頚がんになる恐れがあります。

予防としてはコンドーム位の手段しかありませんので、

アナルセックスでもコンドーム装着が必要です。

また見知らぬ人とのセックスはコンドーム装着を心がけましょう。

風俗でも充分感染しますので、コンドームは必須です。

また風俗ファンは定期健診を怠らないことです。

|尖形コンジローマの治療

もし性器周辺にイボなどを見つけた場合はそう急に専門医を訪ねてください。

その場合はパートナーも同時に感染している可能性が高いので

感染が確認された場合は両者の治療が必要です。

尖形コンジローマの治療は塗り薬と外科的に電気メス、

レーザーによる焼却法、液体窒素による凍結療法などにより、イボの切除を行います。

しかし、治療しても25%の人が再発すると言われていますので、

治療後も定期的な健診が必要です。

特に女性はHPV検査を定期的に行うことが大切です。

治療は極めて簡単ですが、

治療せずに放置することは重大な結果を招くことがあることを

しっかり認識してください。

|HPVのまとめ

  • 尖圭コンジローマは性器にイボができる
  • 尖圭コンジローマはHPVというウイルスが原因する
  • HPVはセックスによって感染する
  • オーラルセックス特にアナルセックスに注意が必要である
  • HPVは良性と悪性がある
  • 悪性は最悪は癌に進展する
  • 特に女性は子宮頚がんの主要要因になる

(*ウイルス)

ウイルスは細菌と同じように捉えている人も多いのですが、

ウイルスと細菌は根本的に違います。

大きな違いは細菌は感性した生物から栄養をもらって自己増殖します。

しかし、ウイルスは自分で増殖することは出来ません。

宿主の細胞に入り込んで宿主の細胞分裂などで増殖してゆきます。

ウイルスは遺伝子(DNAもしくはRNA)とたんぱく質の殻の単純な構造で

たんぱく質の合成やエネレギー合成、分裂などの生命活動を行いません。

ウイルスには細菌に効く抗生物質は全く効果がありません。

つまりウイルスは生命体であるようでないような

単なる遺伝子の塊のような存在なのです。

細胞組織がないために非生物とすることもあります。

つまり生きていないのです。

だから厄介なのです。

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