一般的には前庭球は余り知られていませんが、
実は性交時に女性の性感に多いに関わっている影の功労者です。
前庭球は膣を囲むように存在し、男性のピストン運動で刺激され
快感を生み出します。
この存在を意識することでワンランク上の快感を女性に与えることが出来ます。
概要
|前庭球とは何か?
前庭球は腟前庭の左右両側の大陰唇の皮膚の下にあり膨らみをもっています。
男性の尿道海綿体および尿道球にあたるもので、
女性では腟によって左右に分かれて存在し、会陰(アリの戸渡り)付近に伸びます。
左右の前庭球は前端はとがっていて合して陰核亀頭(クリトリス頂部)をつくります。
我々が通常目にするクリトリスと言われる部分です。
膣口近辺の後部に行くと丸みを帯びてきます。
前庭球は尿道海綿体組織(ペニス周辺と同じ海綿体組織)ででき、
球海綿体筋 で被われています。
静脈の密な網に球海綿体筋の薄い膜に囲まれているのです。
|前庭球の役割
前庭球の一部を我々はクリトリスとして目にすることはありますが、
通常は目にすることはありません。
前庭球はクリトリス頂部に始まり
大陰唇の皮下に位置して小陰唇の小陰唇に沿って両外側を走り
膣口を囲んで会陰付近にまで伸びています。
前庭球は性的興奮で勃起し、膨張して、女性の外陰部を膨らませます。
興奮で膨らんだナスビのような球体になり刺激を受けると快感を発します。
膨らむことで大前庭腺(バリトリン腺)を圧迫して愛液を腟前庭に排出させ、
球海綿体筋は興奮時の膣の入り口の開閉にも関わっていますます。
もう一方のクリトリス陰核から伸びているクリトリス脚部は
前庭球の外側を囲むように伸びています。
|前庭球の性感
我々は知らない間にこの前庭球を刺激して女性に快感を与えています。
前庭球は圧力や振動刺激に敏感に反応します。
クリトリス頂部への愛撫は勿論、大陰唇や小陰唇の愛撫は
この前庭球を刺激しているのです。
ペニス挿入時のピストン運動などで男性のペニス根元を押しつけられることで
性的な快感を起こしているのです。
特に女性性器が興奮して膣口周辺が盛り上がってきた段階で
膣口両側を指などでこの前庭球を押すように刺激することで更に強い快感を
女性に与えることが出来ます。