精液は英語でザーメン(Semen)、ドイツ語でスペルマといいます。
男性間ではよく「カルピス」などと呼んだりしていますが、
決して美味ではないようです。
性犯罪の報道では精液は「体液」とも表現されています。
その実態は如何なるものでしょうか・・・。
概要
|精液は3種類の混合液
精液は精子を筒内に送り出すための輸送の保護物質と言えますが、
3か所の場所から放出される混合液になっています。
精子はまず精巣(こう丸)で製造されて副こう丸に貯蔵されます。
射精時に快感に伴う平滑筋の収縮で(副こう丸)から放出された精子は
精管を通って膀胱の下の精嚢(せいのう)に送られて精嚢液と混合されます。
更に隣接する前立腺に送られて前立腺の分泌液と混ぜられて精液になって
前立腺の平滑筋の収縮で尿道に放出されて射精に至ります。
このように精液は射精前にそれぞれに貯蔵されていた成分が
一気にブレンドされて精子カクテルとなるのです。
ブレンド比率は精嚢液70%、前立腺液30%ですが、
精子は余りに小さいために0となっています。
|精液の役割
勿論精子の運搬と保護につきます。
精液は当初、粘り気があり、精子をしっかり保護して運搬します。
しかし10分ほどでさらっとした液体に変化していきます。
膣内に射精された時点では直ぐに流れ出すことを防ぐためにとろみがありますが、
その後は精子が泳ぎやすい状態に変化していくのです。
精嚢からの分泌液には果糖が多く含まれていて精子の運動の為のエネルギーとなっています。
精子は余分な脂肪は持っていないために外から供給してあげる必要があるのです。
|精液の機能
前立腺液にはクエン酸が多く含まれて酸性では死滅する精子を
生存を助けています。
女性の膣内は基本的には酸性です。
また前立腺液には亜鉛が多く含まれていて抗菌作用があります。
精液自体の殺菌と尿道の殺菌効果がありますが、
射精時に女性に余計な病原菌を渡さないようにしていると考えれ、
更には膣内の殺菌にも貢献しています。
この精液に亜鉛が多く含まれている為に
亜鉛が精力剤として評価されています。
しかし、その効果は直接には期待できません。
亜鉛は味盲を改善する効果があるくらいでしょうか・・・。
|精液で高まる女性の愛と性欲
また精液には愛情ホルモンと言われるオキシトシンと
性欲ホルモンのテストステロンを含んでいます。
オキシトシンは女性の男性への愛情を深めて精神を安定させてくれます。
また、テストステロンは更に女性の性欲を高めていきます。
定期的なセックスを行い膣内に直接射精することで
精液成分は膣壁から吸収されて
益々女性はその男性とのセックス望むようになるのです。
また、女性のうつにも効果あるとの報告もあります。
精液は女性を明るく元気にしてくれるのです。
(参照:生だしのすすめ)
|精液の味と匂い
精液の匂いはよくクリの花の匂いやプールのカルキの匂いにたとえられます。
これは男性でもオナニーの時にしっかり嗅いでいるはずです。
それでは味を知っている男性はどうでしょうか?
なかなか自分の精液を舐めた男性はいないかと思います。
ホモセクシャルな男性以外はその味は味わった経験がないはずかと思います。
基本的には苦い味だと言うことです。
人によっては含まれている果糖の影響で甘みがあると言います。
また前日食べた食べ物の味も反映してくるようで、
その味と香りが微かしてくると言います。
女性によっては精液の味を好む人もいれば嫌がる人もいます。
しかし、好きな人の精液は基本的には美味しいようです。
一方愛が覚めると女性はフェラオを拒むようになってくるようです。