精子選別は一方的に女子によって行われているようですが、
男性側にも精子の生き残りの戦いのいくつかの為に武器を備えています。
他の男子の精子に打ち勝つために二つの戦略をとっています。
物量作戦とアメラグのような戦略的な役割分担です。
概要
|精子の量の増減での調整
この作戦は物量作戦に当たります。
男性は恋人や妻と離れていてしばらくぶりにセックスすると
普段以上の量の精子が放出されていきます。
これはセックスの間が空いた為に精子が精嚢に溜まってしまったという事情ではなく
相手の女性の膣内の他の男性の精子の存在の可能性に対する生殖的な対抗処置です。
つまり物量作戦で相手の精子に対抗するわけです。
また男性の精子は寿命はほぼ4日で、女性の体内には射精後ある程度貯蔵されます。
男性は本能的に恋人やパトナーの体内精子の量を一定にしておく本能があります。
それはいつ起こるか分からない女性の排卵に対する準備です。
4日以上間を置いたセックスでは補充の為に大量の精子を射精しますが、
4回以内のセックスではその数を減らします。
セックス間隔が短いほど精子の量を減らします。
そのためにセックスの間隔が余りに短期間になると
その女性には性的な興味は湧かなくなります。
しかし、どんなにセックス間隔が短くても相手の女性が変われば
ペニスはしっかり勃起して精子の数は復活します。
これをクーリッジ効果と言います。
|精子軍団
放たれる精子はただ単に受精を目指して一目散に卵子を目指すわけではありません。
それぞれの役割を持った組織的な軍隊を編成しています。
主役は受精を役割とする精子群ですが、これらをヘルップする精子群団が存在します。
|ブロッカー精子団
この精子群は子宮頚管のフィルターのスリットを塞いで
他の男性の精子の侵入を防ぐ役割を持ちます。
女性の子宮頚管にはフィルターが存在して侵入者を防いでいるのです。
この精子群はかなり丈夫で何匹も重なって穴をふさぎます。
|キラー精子団
その名の通り積極的に他の男性の精子を殺していく軍団です。
子宮内を寿命の間、しばらく徘徊してほかの精子の侵入を見張ります。
味方かどうかは頭の表面の化学物質で判断しているそうです。
このように我々男性が快楽の為にだけ放出していた精子たちも
こまめに働いていることは覚えておいてください。
これによって膣・子宮内の他の男の精子群に対抗しているのです。
|女たちが仕掛ける精子戦争
この精子戦争は現在も女性たちは隙あらばしかけています。
自分の夫に能力的に不満がある時などは不倫という形で
他の好みの男性の優秀な精子を取り込んでいます。
この精子戦争はいくつかの優秀な遺伝子を戦わせることによって
優秀な遺伝子を選別することにあります。
ある調査では5%近くの子供は正規の夫の子供ではないそうです。
その傾向は夫の地位や財産によって大きく変わります。
成功者では自分の子供ではない確率はは1%足らずですが、
地位や財産のない人は約20%が自分の子供ではないそうです。
女性は妥協によって一旦は結婚などでパトーナーを選びますが、
チャンスがあれば優秀な遺伝子を自分の子孫に取り込むという
生殖における戦略を実行します。
それによって女性自身の遺伝子を伝える子孫を確実に
数を増やし繁栄させることが出来るのです。
遺伝子鑑定では末っ子が一番正式な夫の子供でないことが多く、次に第一子だそうです。
2番目は遺伝的に正当であるケースが多いそうです。
これは結婚した時にすでに別の男性の子供宿していることが多く、
また末子は現在の夫への不満から別の男性の子供を積極的に妊娠するためです。
最近でもある有名人のDNA騒動がありました。
|女性の騙しの性行動
我々男性は注意力散漫で女性の浮気はなかなか見抜けませんが、
それ以上に女性は巧妙に戦略的に実行していることをしっておきましょう。
特に女性は排卵日近くなると突発的な性衝動が強くなるそうです。
排卵日近くには好みの男性と行きずりのセックスに及ぶことが起こります。
これはエストロゲンが強く作用して女性としての生殖行動を強化するからです。
本能が新たな遺伝子を求めているのです。
女性もこの時期は新奇性に目を惹かれます。
それまで知らなかった男性に強く魅力を感じます。
それまで慣れ親しんだ男性や旧知の男性とはなかなかひと時の恋には至りませんが、
旅先や飲み屋であった初めての男性に抱かれることが多いのはこのためです。
女性は他の男性とセックスしてきた後はパトナーにばれないように
積極的にセックスを求めてくることがよくあります。
奥さんや恋人が入念な化粧で着飾って出かけて来た日に
もしセックスを求められてきたら喜んではいけません。
それは新たなる精子戦争の始まりかもしれません。
女性の性は我々男性の及びもつかないことで計算されて実行されています。
この謎を解くカギは女性における性ホルモンの作用です。
常に女性の生理周期は気にするように心がけてみることも大切です。