ED(勃起不全)の治療薬としては西洋医学のバイアグラやレビトラ、シアリスなどが有名ですが、
東洋医学の漢方にもED改善薬として注目を集めている薬剤があります。
補中益気湯(ほちゅうえつきとう)です。
勃起強化漢方になります。
漢方薬である補中益気湯は副作用も少なく、
バイアグラなどのED治療薬が心臓病などで使えなかった男性や体質に合わなかった男性、
または効果なかった男性にとってはもしかしたら救世主になるかもしれません。
概要
漢方の特徴
バイアグラやシアリス、レビトラなどは西洋医学の特色である対症療法であり、
疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高める療法であり即効性があります。
一方、東洋医学は身体の内側から其の根本を治療する、
あるいは病気になる前に防ぐ治療法で即効性はありません。
其の中でも漢方薬は自然にある植物、動物、鉱物などの生薬(しょうやく)を
混合して使う治療薬です。
漢方の目指すところは病気の原因となっているその人の体質そのものに生気を与えて
自らの治癒力を強化して生命力を高めることです。
EDの根本原因を改善することに補中益気湯が大いに役立つかもしれないのです。
補中益気湯の成分
滋養強壮作用のある人参(ニンジン)黄耆(オウギ)、
水分代謝を改善する蒼朮(ソウジュツ)、
血行促進する当帰(トウキ)、
気を巡らせて胃腸を元気にする陳皮(チンピ)生姜(ショウキョウ)、
抗炎症作用のある柴胡(サイコ)、
解熱解毒作用の升麻(ショウマ)、
気を補う甘草(カンゾウ)大棗(タイソウ)
などの生薬が配合されています。
補中益気湯の効能
補中益気湯は生命活動の根源的なエネルギーである「気」が不足した漢方で言うところの「虚証」に用いられる薬です。
「補中益気湯」の「中」は胃腸を指し、「益気」には「気」を増すという意味があります。
胃腸の消化・吸収機能を整えて「腎虚」を改善し体全体に「気」を生み出します。
元気を補う漢方薬の代表的処方であることから、「医王湯(イオウトウ)」ともいわれ、
漢方の代表的な処方の一つです。
具体的には体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすい、
虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒などに効果があります。
補中益気湯がEDに効く
ある大学の臨床実験では男性のLOH症候群(加齢性腺機能低下症)、所謂男性更年期障害の
患者に一般市販の補中益気湯を8週間、3回投与した結果、
活性テストステロンの値が明らかに上昇したと報告されています。
またストレス応答ホルモンである副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)とコルチゾールの低下も
確認されています。
フリーテストステロンは勃起の原動力であり、
ストレスホルモンは勃起を明らかに阻害する要因です。
非常に期待される漢方で、実際に医療現場でも処方される事例が多くなってきています。
補中益気湯は手軽に手に入る
このように中高年の方で仕事や家族の問題などのストレスで
気力と体力が低下して性欲が全くわかない、ペニスが勃たないなどの症状が気になる方は
ED改善に補中益気湯を試してみることもいいかもしれません。
以前の精力と体力に満ち満ちた貴方に戻れるかもしれません。
補中益気湯はED治療薬とは違い、町の漢方薬局や薬局、通販などでも手軽に手に入ります。