多くの男性は女性を感じさせるにはスピードと強さが必要と考えています。
これは男性がオナニーなどでペニスを感じさせるために
早く強くすることが大きな快感を生み出すことの経験から来ているものと思われます。
特に日々のオナニーの頻度が増すとペニスは射精するまでに次第に強い刺激を必要とし
男性は高速高圧オナニーに没頭します。
そしていざセックスに及ぶ段階でこの感覚をそのまま女性に当てはめてしまい、
女性を感じさせるために必死に強く早くクリトリスを刺激したり
ピストン運動に励んでいます。
これらの行為は実は女性には非常に不評です。
愛撫前戯もペニスの挿入運動もゆっくり優しくが基本になります。
女性が悦ぶ愛撫のテンポを認識し体に覚えこませてください。
概要
愛撫のテンポ
女性の性感帯を愛撫する場合は力と速度は以下の組み合わせが考えられます。
- ソフト&スロー
- ストロング&スロー
- ソフト&ファースト
- ストロング&ファースト
勿論、速さと強弱はその程度で無限の組み合わせがありますが、
概ね上記のように人は捉えています。
現在、多くの性の指南書ではソフトアンドスローを基本とするように指導しています。
スローセックスのブームはその一環と言えるでしょう。
上記の組み合わせは性感帯の場所や女性の体質や経験、
興奮のレベルで最適な解は違ってきますが、
女性の愛撫の基本はあくまでも優しくゆっくりになります。
男性が陥る罠
そして特に大切なことは女性への接触はすべてソフトタッチということです。
指先や舌先の動作のスピードを上げても常にタッチは優しく行います。
従ってストロング&ファーストの愛撫タッチは基本的にはNGとなります。
実は女性はこの強く早い動作をあまり好んでいません。
男性は女性の反応がだんだん激しくなると
ついついつられて愛撫も早く強くしてしまいます。
特にクリトリスや乳首愛撫で起こる現象です。
クリトリスも乳首も実に繊細なパーツであり、強い愛撫に痛みを覚えることは良くあります。
女性は痛みに対しては非常に敏感であり苦手です。
痛みは女性の盛り上がった性感を一気に冷めさせます。
男性は女性の苦痛の顔や声を気持ちがいいためと勘違いしがちです。
このとき大切なことは刺激を高めるために愛撫速度をあげても
決して接触の力を強めないことです。
女性のよがり声につられて一緒に興奮して
愛撫を乱暴に行わないことです。
早く強い愛撫は時には敏感な女性の粘膜組織を傷つけてしまいます。
激しい性交の後に大事な女性器が炎症を起こすこともよく起こります。
女性が本当に喜ぶ愛撫テンポ
女性の心に喜びや感動を与えるためには
ゆっくりで優しい愛撫が必要であることはこれまで述べてきました。
(参照)
多くのセックステクニックの解説書がのべるように
女性がクライマックスに近づいて段階ではギアーをトップに入れることも
確かに大いに有効です。
しかしこの性典の読者が常に念頭に置かなけてはならないことは
もっとハイレベルなオーガズムです。
絶頂直前では女性のほうからより強く早い刺激を求めてくることも
良くあります。
また経験豊かな熟女は強く激しい刺激を欲しがります。
それによって女性は一気に頂点に昇りつめます。
昇りつめますが、多くの場合はそこでオーガズムは収束します。
女性も男性も絶頂を迎えて終わりになります。
貴方が目指すべきセックスは終わりのない底のないオーガズムを女性に迎えさせることです。
男性が女性の興奮に合わせて愛撫テンポやペニスグラインドテンポを上げていくことは
一気に終わりに向かうことになります。
それは女性が心から望む快楽ではありません。
真のオーガズムにはハイスピード愛撫は寧ろ弊害になります。
まずは『早く強くやれば女は喜ぶ」という固定観念を捨て去りましょう。
深淵なるオーガズムのために
終わりのない底なしのオーガズムを女性に与えるためには
ソフト&スローが基本であり、このテンポを終始変えないことです。
ずっと同じ一定のリズムで触り続け、舐め続けてください。
女性がどんなに強い反応示しても、男性はそれに同調しないのです。
むしろ更に冷静になって女性を観察し続けてください。
問題は女性が最大に感じる性感ポイントを女性の様子から見極めることです。
そこを見極め責め続けるのです。
男性は淡々とソフトにスローに性感ポイントの愛撫を続けます。
女性がイッテしまうまで淡々と同じリズムで続けます。
そして女性がイッテも更に愛撫を続けます。
ゆっくり淡々と優しく続けます。
そして何度もオーガズムを向かえせてあげるのです。
男性の覚悟
女性の望む快楽は一気に昇りつめる瞬間的な快楽ではなく
子宮の底からじんわりと湧き上がるような重く永遠に続く快楽です。
その極上のエクスタシシーはゆっくり優しく淡々と行う愛撫法で実現できます。
しかしこの愛撫法は男性にとってはかなり辛い行為となります。
同じ愛撫を同じ態勢で続けることも大変ですが、
相手にの興奮に乗らず、自分を押さえて淡々と愛撫し続けるには
かなりの精神力が必要となります。
疲れや飽きを克服しなくてはなりません。
また優しくソフトに触り続けることは指先や舌先、ペニスにも大きな苦痛となります。
その為の日々の性の鍛錬も必要になります。
そして
俺の女に真のマルチオーガズムを与える
という明確な覚悟も必要になることは言うまでもありません。
女性が喜ぶ愛撫テンポは
ゆっくり優しく淡々と
が基本です。
女性はまったりと変わらず続く緩い刺激に
快楽の底なし沼に引きずり込まれるといいます。