世の中には所謂精力剤として強壮剤が溢れています。
スッポンや朝鮮ニンジンやマカなど数えたら切りがないくらいですが、
何故精力を増強してくれるのか根本原理を理解しておくことも
これらの薬剤を使う上で重要です。
生薬系の強壮剤は精力だけでなく人の体の根本的に生命力、滋養を高めてくれます。
概要
|精力強壮剤の間接的な効果
これまで述べてきましたように、
強壮剤の効果は人の基礎体力や健康度を高めて
生殖器を含めた内臓の機能やホルモンの分泌を促進することで
ED(勃起不全)や性欲の減退を改善行っていくいわば間接治療です。
テストステロン系のホルモン剤やバイアグラ、ヨヒンビンなどのように
直接的に生殖器の機能や仕組みを働いて効果をすぐに発揮するものではありません。
そのために精力の改善の結果を得るためには数か月の服用を行うなどの
長期的な取り組みが必要になってきます。
また全ての個人個人に共通な化学的効果が期待出来ない面もあります。
そのために個人の体質によってその効果は様々になってきます。
しかし、強壮剤は個人に適正な薬剤を選択することで極めて画期的な効能も
発揮して、根本的な個人の体質改善にも繋がります。
現在、各種の情報が氾濫して極めて適切な選択が困難な状況ですが
少なくても基礎的な知識・効能は記憶しておきましょう。
|性欲・勃起・射精の仕組み
男性における性的な興奮から射精に至るまでの簡単な流れを
オサライしてみましょう。
男性は性的な刺激を感覚器(視覚、聴覚、触感覚、臭覚、味覚)から受けると
大脳が興奮してその興奮を視床下部に伝えます。
視床下部ではその刺激によって各種神経伝達ホルモンが活性化されて
性器などへ興奮を伝え、生殖機能が作動します。
血圧や血流が上昇して勃起などの現象が起きます。
このとき、ペニスなどへの愛撫などの物理的な刺激で
脊髄で反射的に反応が起きて脳を介さずに勃起が起きる反射性勃起の仕組みも作動します。
勃起状態は物理的な刺激と脳の神経興奮の二通りの仕組みで起こりますが、
健康的な勃起にはそれぞれの機能が正常に働くことが必要です。
セックスにおいては物理的な興奮や精神的な興奮が高まってきて
ある限界点を超えると脳の視床下部のセックスを司る神経が爆発し
射精が引き起こされ脳の快感回路がフル稼働します。
その射精爆発の限界点は人によってまちまちで、
また体調によっても同じ個人によって差異が現れます。
精神的な状況やホルモン状況、栄養状況などが大きくかかわっています。
これら一連のセックスにおける興奮から射精までの行程が正常に作動するためには
精神及び肉体の健康が維持されていることが必要になります。
|EDや精力減退の要因
以上を踏まえて
ED(勃起不全)や快感減退、精力の減退の要因はそれぞれの機能や部位の
不活性に起因するもので以下の事柄が考えられます。
- 五感で受けて刺激が脳に伝わらない
- 脳が興奮しない、性欲がおきない
- 男性ホルモンが充分、分泌されない
- ペニスなどの生殖器の血流が不十分
- 精子精液が充分製造されない
|1、2の脳が興奮しない現象
強いプレッシャーやストレスなどを受けると男性はしばしば心因性のEDとなっていきます。
これらの改善はヨヒンビンなどの中枢系の神経に作用する薬剤が効果的です。
ヨヒンビンは若い人のセックスに対するプレッシャーや
壮年層の仕事や人間関係のストレスなどによるインポに即効性があります。
悩んでいる方には一時的な対処法としてお薦めです。
|3の男性ホルモンの分泌不足
テストステロンの補充によって
改善することが出来ますが、副作用も考慮しなくてはなりません。
これも一時的な対処法になります。
5の精子の製造もテストステロンの補充によって補うことが出来ます。
|4のペニスの血流不足
バイアグラやヨヒンビンなどの勃起不全改善薬が
ペニスの血流流失を阻害することで勃起を維持させる効果を見せますが、
心臓関係の疾病、糖尿病患者には向いていません。
|これら改善する精力強壮剤
精力強壮剤はこれらの要因を総合的かつ根本的にひとつづつ除外していくことで
精力性欲回復を目指すものです。
上記の薬剤のように直接、生殖機能は作用しませんが
間接に改善を目指すものです。
特定の栄養素や生薬によって疲労回復や免疫力の強化、
基礎体力増強などの基本的な改善を行う滋養的な要素を強く持ちます。
|ストレス、プレッシャーには
基本的な体力や免疫を高めることでストレスやプレッシャーに
強い体力と心を作ることができます。
特に不健全な生活習慣やストレスに起因する食欲低下に
よる必須アミノ酸不足を補うことが重要です。
必須アミノ酸などの豊富なアミノ酸を含む良質なたんぱく質は脳や肝機能に活力を与えて
ストレスからのDNAダメージの回復を早めてくれタフな精神を育成します。
精力の増強には動物性タンパク質は欠かせない栄養素です。
肉を好む男性ほどいわゆる肉食系でありセックスの回数は
平均より高くなっていく傾向があります。
これらの作用から昔からスッポンやマムシなどの良質なたんぱく質を含む食材が
精力剤として珍重されてきました。
精力強壮剤は良質なたんぱく質を有する動物から抽出された栄養素を多分に含み
ストレスによる勃起不全や性欲減退を改善してくれます。
|男性ホルモン不足の改善
良質なたんぱく質や生薬に含まれる有効成分は副腎皮質や睾丸などの
テストステロンの分泌機能を強化していきます。
直接テストステロンを投与することは即効性はありますが、
次第に自らのホルモン生成機能を低下させます。
しかし強壮薬は自ら生成能力を高めるものです。
強壮剤は根本的なそれぞれの基礎精力を増強してくれます。
テストステロンはコレステロールを材料に生成されていますが、
コレステロールは体内の脂質・糖質・タンパク質の三大栄養素を材料に、
主に肝臓で合成されます。
従って性欲の基本はバランスの良い栄養素の摂取です。
|ペニスへの血液流増強
正常な勃起にはペニスへの血液の量の正常な流入が必要です。
そのためには血液の量そのものを増やすことと
それを運ぶ輸送手段が正常に機能する必要があります。
健康な血液の生産と血管が健康で収縮弾力に富んでいることを
補助する作用のある生薬や栄養素は
正常な勃起を起こさせ維持するためには有効な役割を果たしてくれます。
循環器系や糖尿病などの疾病を抱えている人にも
生薬による体質や機能改善による血流の正常化をはかることが出来ます。
血流の改善は性ホルモンや精子の生成も助け、強いては快感度も高めてくれます。
ペニス周辺の筋トレとともに強壮剤の併用は大きな効果をもたらします。
血液の材料は主にたんぱく質と鉄分、ミネラル、ビタミンです。
強壮剤にはこれらが豊富に含まれています。
血液の生成を高めることで多方面から生殖能力を高めていくのです。
|精子精液の生成不足
ホルモン不足やストレスなどによる血液循環の不全、栄養素不足は
精子精液の生産量を低下させて
放出する欲望、即ちセックスへの渇望を低減させていきます。
やりたいという欲望がなくなり、勃起力もか弱いものになります。
そこで強壮剤は精液精子の原材料もしくは間接材料の良質で充分な供給を行って
精液の在庫を高めて強い性欲と精力を向上させてくれます。
特にアルギニンというアミノ酸は必須アミノ酸ではありませんが、
ホルモンの材料や精液の原材料であると言われています。
また成長ホルモンの分泌を促進して血管の強化、
筋肉強化にも大きな効果があるとされています。
いろいろな精力剤に含まれています。
また精液や精子製造にはある種の合成酵素が深く関わっていますが、
その中でも酵素のなかで重要な構成物質の亜鉛も多くの強壮剤に含まれています。
またこの亜鉛は精液の中に多量に含まれています。
大体1回の射精量5mlとしますと1mgを排出することになるといわれています。
これらを踏まえて亜鉛のサプリも多数販売されているのです。
このように強壮剤のもう一つの役割として
精子精液の生成材料の補充という役割があります。
|強壮剤のまとめ
纏めますと強壮剤の役割はその成分や栄養素の働きによって
以下のような効果が期待できます。
作用はあくまでも間接的な効果でありますが、
個人と体質や体調などによって劇的な変化が現れます。
- 抗ストレス性の向上
- 男性ホルモンテストステロン分泌活性化
- 血液流の増進と血管の活性化
- 精子精液の増強
その結果、精力及び性欲が増進されて、勃起力と勃起持続性が向上されていきます。