|乱婚乱交であった類人猿の性
人類はおよそ500万年くらい前に類人猿のチンパジーや
ボノボと進化の分岐を果しました。
これらの類人猿とはDNAの構造上の違いは0.5%程度で
そのほとんどは同じ構成になっています。
これらの類人猿は体形や習性、行動、生活様式などは
かなり類似するところがみられ、彼らを観察することは
我々の祖先の生活や生態を見ることにつながります。
それらの類人猿はすべからく乱婚もしくは一夫多妻(ゴリラ)が
繁殖における形態です。
|人類近種のボノボの性
特に人類に遺伝子的に一番近いボノボは極めて
乱交型の生殖システムをとっています。
かれらは人間と同じように排卵期以外の期間も性的交わりを
行います。
ボノボのメスは人間と同じように排卵期に発情のサインを
オスに示すことなく、人間と同じく排卵を隠蔽します。
つまりボノボは人間と同じように年中セックスを行い、
それを楽しみ、またあいさつ代わりにもセックスを活用しています。
ボノボはほぼ2足歩行で歩き、人類のように正常位の体位で
セックスを行う人類以外の唯一の哺乳類です。
加えて人類以外でセックスを娯楽行為として楽しんでいるのは
ボノボだけです。
他の生き物はセックスは生殖以外の目的では利用しません。
そのボノボのメスは集団のどのオスともセックスを行います。
男女はほぼ同等の関係でオスがメスを支配することなく、
むしろメスが主導で集団内で乱婚乱交を行うのです。
ボノボにはメスの争奪戦もなく平和に暮らします。
セックスをお互いの意志疎通のコミュニケーションツールとして
また娯楽のイベントとして楽しみます。
(次ページに続く)