「ペニスの興奮、勃起、射精」の記事で記述したように
成人男性の健全な勃起と射精を行うには自律神経の交感神経と副交感神経の
絶妙なバランスと入れ替わりが重要になってきます。
日常的には安定の神経である副交感神経が優位に働き、
かつ交感神経も程よく活性化されている状態です。
気持ちはしっかり意欲的であるが、心は寛いでいるという極めて相反する状態です。
神経的な勃起力は副交感神経優位な状態を自ら能動的に作り出すことで実現できます。
概要
|現代社会の過酷なストレス
現代のストレス社会では壮年男性は常に過度の緊張状態であることは間違いありません。
緊張は交感神経が活性化されている状態です。
交感神経は人の体を活動的にして精神的にも元気状態を維持しますが
常に優位にあることは身体的にも精神的にもあまり好ましくありません。
交感神経が優位にある状態では
身体の各部は目いっぱい働き活性酸素を大量に発生させます。
これが今度は体の臓器や細胞、血管を攻撃することになります。
また精神が高揚した状態が続くことは心のバランスを崩すことにもなります。
人がストレスを受け続けるとは交感神経優位状態が長く維持される状態であり、
心と体に様々なダメージを与えることはよく知られています。
|健康な自律神経の状態
人が心と体を健康であるためには自律神経の副交感神経優位状態が重要です。
ストレスもなく常に安らいでいる状態が人の心身を正常にする秘訣です。
健康でいつまでも元気でいるためには常日頃はリラックスした状態で
過度のプレッシャーはなく、適度な刺激のある状態を保つことです。
人は楽しいことや賭け事、スポーツ、恋愛などでは
交感神経が活性化されて優位な状態になりますが、
これらの刺激は人を生き生きさせてくれる重要な刺激にはなります。
これらの刺激を適度に楽しんだうえで
普段は身体も心も緊張していない副交感神経優位に過ごすことが
大切なのです。
|どうすれば副交感神経が優位になるか?
しかし、自律神経は不随意であり人の意志では副交感神経は優位に意識的には働きません。
そこで人類は時間をかけて副交感神経を優位な状況に持ち込むための方法を編み出しました。
それが東洋的な瞑想法です。
形としてはヨガや禅などの呼吸法として確立されています。
人の内臓呼吸器などの自律神経が働く器官において
人が意志をもって制御できるのは呼吸だけです。
早めたり緩めたりしてある範囲でコントロールが出来ます。
人がリラックスすると呼吸がゆったりすることから
ゆったりした呼吸を行えば自律神経も緩むという生理的な現象を利用しています。
腹式呼吸でゆっくり一定の間隔で意識的に呼吸を繰り返すことで
副交感神経は優位に働きます。
するとアドレナリンは収まり、リラックスホルモンのセロトニンが分泌されます。
ひとの心身は平穏になり健康状態を維持が出来るのです。
|日々の生活に瞑想法を取り入れる
瞑想法につきましては以前一度ご紹介しています。
ここではNHKなどでも取り上げられて世界的なブームーになっている
マインドフルネスの手法と歩く座禅を紹介します。
マインドフルネス
マインドフルネスは海外で考案された仏教の禅をルーツとする心理療法になります。
ただ宗教的な要素を廃して気楽に誰でもどこでも行えるリラックス法となっています。
体と脳を休ませることで緊張を解き、人をストレスから解放します。
やり方は簡単です。
椅子に座っても、胡坐を組んでも、立った状態でも、
横になって寝た状態でも行うことができます。
ポイントは以下の通りです。
- 出来れば静かな場所
- 体全体の力を抜き背筋は伸ばす
- ゆっくり楽に呼吸する
- 目は閉じるか半開きして1点をぼんやり見る
- 意識を自分の体、心にむける
- 今の自分に集中する
- 呼吸
- 体の痛いところ、辛いところ
- 心の動き
- 15~30分行う
めい想の大切なことは他に気をとらわれることなく今の自分をじっくり観察することです。
例えば呼吸に集中するなら
今、息を吐いている
今、息を吸っている
という風に自分の動きに集中します。
呼吸の数をひたすら数えることに集中してもいいでしょう。
どこか痛くなったら
今、脚が痛い
とそこに集中します。
マインドフルネスは慣れてくればどこでも少しの時間を見つけて行うことができます。
例えば、カフェ、電車に座ったいるときや立っているときなど
マインドフルネスのめい想で別の次元に心を持っていけます。
歩く座禅
実は座禅は座って行うだけではありません。
歩きながらも行うことができるのです。
歩行禅、歩禅などともいわれています。
歩く瞑想になります。
この歩く座禅も日常の歩いているときなどにマインドフルネスと同じように行います。
意識は全て歩くことそのことに集中します。
ああ、自分は今歩いている
右足を出してやがて地面に着く
今度は左足を出す
などと今の自分の行為に集中するのです。
この場合も全身の力を抜いて出来る限りゆっくり歩き、呼吸も穏やかにおこないます。
周囲の自然や街並みを肌で目で感じてもいいでしょう。
出来れば休日などには時間を取って30分以上は行うことをお勧めします。
家でめい想しているだけでは飽きてしまった時には歩く瞑想をお勧めします。