年配の方には悲しいお知らせです。
人の肌の感覚は年令とともに減少していきます。
他の人からの接触や物との接触感覚が鈍るのです。
段々と皮膚感覚が鈍って反応も遅くなります。
そのためにシニアが歩いているときなどちょっとして障害物に接触しても
その出来事を認識がすることが上手く出来ず転んだりします。
勿論、この現象はセックスのなどの人同士の触れ合いも例外ではありません。
年令とともに肌の性感が鈍るのです。
概要
触覚受容器の年齢現象
人の皮膚に配備されている触覚を感じるマイスナー小体やメルケル盤は
年齢とともに減少します。
触覚受容器は子供が大人より密度がかなり高く皮膚感覚は非常に敏感です。
その密度は成長とともに低下しますが、
それは成長とともに皮膚が伸びることを考えれば当然かも知れません。
一般に同じ大人でも小さな手の人が大きな手の人より指先が敏感と言われています。
女性が男性より手先が器用なのは此のためかも知れません。
大人の方が子供より皮膚の面積あたりの感覚器は少ないのですが、
成長を終えた20歳から、今度はその触覚センサーの絶対数の減少が起こってきます。
触覚センサーであるマイスナー小体とメルケル番の密度が
20代から80代にかけて三分の一に減っていきます。
加えてセンサーが捉えた刺激を脳に伝える神経線維の電気信号の速度も
凡そ4分の3程度になってしまいます。
つまり年をとると刺激が感じに難くなり伝わり難くもなるのです。
セックスでは性感が落ちるということなってしまいます。
(参照)
女は年とともに感じていくのでは??
ここで一つの疑問が起こります。
女性は年令とともに性感が増して気持ちよくなっていくのでは??
日本にこんな言葉があります。
『30させ頃、40し頃、50ゴザむしり、60ろくに濡れずとも』
女は30代からだんだん感じていって50代ではゴザをむしるほど感じまくり
60になって性器が濡れなくてもまだあいえぎまくること表しています。
個人の体験的にも確かにそうです。
性感神経はむしろ増えているのでは??
と思うくらいです。
女は開発型
女性における肉体的な能力の低下に反する現象はこのように考えることが出来ます。
女性の性感は開発型であり、神経的にもホルモン的にも非常に複雑です。
体験と開発でやがてポルチオオーガズムや膣オーガズムへと進化します。
ポルチオオーガズムや膣オーガズムに誘発に関係するのは
自律神経である迷走神経であり皮膚感覚ではありません。
迷走神経の快感回路が繋がることと皮膚のセンサーの減少は違う次元で起きていきます。
女性が30代後半から40代に中イキのオーガズムに目覚めることが多いと言われています。
そして50代に完全開花します。
これが『30させ頃、40し頃、50ゴザむしり、60ろくに濡れずとも』という
伝承になっていると考えられます。
更に女性は30代後半から女性ホルモンエストロゲンが低下して、
性欲ホルモンであるテストステロンの比率が増して性欲が高まります。
テストステロンはクリトリスも活性化します。
そのためにクリトリスの触覚センサーが減少していっても
それを補って充分であると考えられます。
女性は40代50代と年齢が進み、
性的な経験を積み重ねてオーガズムの主体が膣や子宮に移り、
おまけに性欲が増してクリトリスが活性化されます。
女性は年令とともに性感や性欲が低下するどころか益々増強されていくのです。
とはいえ皮膚の体性感覚は確実に減少していきます。
膣や子宮、クリトリスなど以外の身体の性感帯部位での感度は
年令とともに次第に低下していくのも確かです。
耳や首筋、脇の下、乳首や小陰唇などのこれまでソフトなタッチを求めていた性感帯も
40歳を超えるとより強い刺激を求めていきます。
若い女性ではクリトリスが非常に敏感です。
陰核包皮で長い間保護されていてそれまで刺激を受けていなかったことにもよりますが、
感覚センサーの密度が非常に高いためとも思われます。
若い女性はまずセンサーが豊富なクリトリスでオーガズムを楽しみ
やがて経験を積んで子宮でオーガズムを満喫していくのが
自然の流れと言えるのかも知れません。
また年増の女性のクリトリスが割と強い刺激を求めるのは
性感センサーの減少によるものであると推測されます。
(参照)
男性の加齢で早漏が治る!?
では男性の場合は年を取ることでどうなるのでしょうか?
確実に男性でも皮膚の感覚受容体は減少します。
それによって皮膚感覚は確実に低下します。
銭湯のお湯が熱いのは温度への感覚が鈍くなった年配のお父さん客が多いために
その要望に合わせていると言われています。
男性の性感は確実に落ちます。
女性のようにオーガズムの二重構造もないために
年配の人のセックスでの気持ちよさの度合いは大きく減少します。
次第に多くの男性がセックスレスになるのはこのためなのかもしれなせん。
若いときのような強い快感がなくなってしまうから
セックスがつまらなっていくのかもしれません。
しかし、この性感の低下は悪いことばかりではありません。
あれほど悩んでいた早漏が年令とともに収まってくるからです。
感覚センサーの減少のおかげでペニスは感じにくくなり
挿入後も長持ちするようになって
女性を喜ばすことが出来るようになってきます。
するとセックスに別の楽しみが加わってきます。
それまで自分の快楽中心だったセックスが女性を楽しませるセックスに変わっていくのです。
快感の減少とともにセックスの本質への理解が深まります。
男が気をつけなくてはならないこと
性感が鈍ることでその後男性は別の2つの方向に進みます。
一つはそのままセックスに興味を失う人、
もう一つは女性をイカせることに燃え上がる人です。
30才後半になると女性は性欲を高めてオーガズムの態勢を整えていきますが、
男性は社会的な責任が高まりストレスが増幅していく時期です。
ペニスもたたなくなり性感も衰えることでセックス離れする人も多いようです。
しかし、別の楽しみも出来ることは先程述べました。
人の筋肉や神経は使わないことで益々鈍化していきます。
衰える神経も日々使うことでその鈍化を鈍らせることが可能です。
40代50代の男性の方に特に進言したいのは
ここが踏ん張りどころということです。
シニア人生、性的な充実も大切です。
とにかくセックスは絶やさないようにしてください。
周囲に迷惑がかからない範囲で貴方なりの刺激を追い求めてください。
ここでの性的な隠居はその後の人生をつまらなくします。
70,80も現役を目指しましょう!!
女を絶やさなければ貴方のペニスも元気に働き続けてくれるはずです。