人のなかに潜む変態勢の代表にSMセックス志向があります。人はそれぞれ大なり小なりサド性、マゾ性を有しています。この性向が男女でお互いにかみあった時に最高のセックスパフォーマンスを生みだします。SMテクニックを是非、日ごろのセックスに取り入れてより楽しいセックスライフを演出してください。
概要
男はS、女はMが基本
本格的なSMセックスは、専門の解説書にお任せし、この性典では、セックスにおけるスパイスとしてソフトSMを取り入れた、刺激的なセックスプレイを紹介します。特に男性はS的な要素を先天的に有し、女性は生来、M性向を示します。
男性のS性は男性ホルモンであるテストステロンによる攻撃性と支配性の発現であり、女性のM性向は女性ホルモン・エストロゲンによる受容性と従属性の発現による性的な方向性であると考えられます。女性の生来のセクシュアリテーマゾヒズム(被虐性)を有し、男性はサデイズム(加虐性)を有することになります。現実では、個人個人の体験や遺伝的な要素によってそれぞれの性的な傾向は異なり、そう簡単ではありませんが、概ねこの傾向に従います。
女性には確実に性的な服従嗜好があるのは、様々な場面で実感します。男性は、その女性の従属志向の性癖を満たすべく、サド性向を本質的に有しています。ノーマルな女性ですら、M女として扱いに大きな喜びを見出し、男性はその女性を支配することに性的に覚醒します。
人によって違ってくる性癖
生まれ持ってテストステロンの分泌が多量な女性は、攻撃性と支配性を示して、サド嗜好、すなわち女王様的なセクシュアリテイーを内存しています。逆にエストロゲンの影響の多く受けた男性は、受態的なセックス志向、すなわちM的な性要素を有するようになります。
現実では、これらの発現はそう単純ではなく、幼児時期の虐待や苦痛体験、不安体験、性的異常体験等が絡み合って、個人個人それぞれ、特有な脳内の性的なネットワークを形成しています。そこにドーパミン、エンドルフィン、ノルアドレナリンなどの脳内化学物質が複雑に影響して、個人の快感の方向性や種類、その度合いが創られていると考えられます。
標準などというものはないと言うのが実際です。一人ひとりが個性的で独特な性向を持っている考えた方が正解ですが、ここでは概ね、男はSであり、女性はMであると最大公約数的に捉えて行きます。一般的にノーマルな性指向の男性のために、ソフトからミドルまでのSMセックスプレイを紹介していきます。
Mの快感要素
女性は基本的にはマゾ的な性向を示し、下記のような要素が快感となっていると考えられます。
- 肉体的苦痛が快感になるタイプ(苦痛)
- 精神的屈辱感が快感なタイプ(屈辱)
- ご主人様男性に奉仕するのが快感なタイプ(奉仕)
これらの特徴はそれぞれが単独に発現するものではなく、重複して複合的な性向を示す女性がほとんどです。どの要素が強いタイプであるかを、各女性は様々な形を示してきます。しっかり相手の傾向を見抜いて、セックスプレイに反映していきましょう。
M女の生まれる仕組み
我々が、獲物とすべきM女が発生する因子を見ていきます。M女の特性を熟知してください。
痛みと快楽
痛みと快楽はそれぞれ性質的には全く真逆に見えますが、苦痛の反対は快ではなく、快の真逆は痛みでもありません。それぞれが個別で生じますが、痛みと快は同時に起こりうるものであり、パッケージ的な側面も有しています。人がスポーツなどで肉体的には苦しみながら快感を覚え、女性が出産の際に苦痛の中に感じる幸福感などがいい例です。痛みと快感は、2つが一つになって働き、補完し合うという特徴を持っています。決して、相反する感覚ではないのです。苦痛は快感であり、快感は苦痛になりうるのです。そして、快感と苦痛は同時に起こることが可能なのです。
苦痛に対して快感回路が働く
一時的に苦痛から開放されることによって人は快適な気分になりますが、継続的な苦痛に対して、今度は別の仕組みが関与し、快感回路が作動します。ランナーズハイと言われる現象がこのシステムになります。
M性向の人は繰り返しの肉体的な苦痛を受けることで、その苦痛を緩和する為に脳内麻薬であるエンドルフィンやダイノルフィンが多量分泌され、やがて性的なエクスタシーを得ることになっていきます。
また脳における痛みとオーガズムは、同じ領域が活性化されることで起こることも知られていて、これが痛みが快感に転換する工程に大きな関係があるものと思われます。脳の同じ場所で人は快感と痛みをキャッチしています。その領域で感覚が交錯して、苦痛が快感として感知される錯覚が起きると推測されます。
エンドルフィン作用
エンドルフィンは鎮痛・鎮静に働く物質です。また、エンドルフィンは、ドーパミンの分泌を活性化し、人に幸福感を与え、恍惚感を演出します。その仕組みはエンドルフィンがドーパミンを抑制しているGABA(ギャバ)の分泌を抑制した結果、ドーパミンの分泌を活発化することでおこります。つまり苦痛を受けることで、人の報酬系の快感回路は活性化されるのです。
ダイノルフィン作用
ダイノルフィンは、苦痛を感知することで分泌され、苦痛を遮断し意識を低下させる働きがあります。快感物質のドーパミンを大量に分泌させて、強い恍惚感、陶酔感をもたらす作用を持っています。その感受性は女性のほうが圧倒的に強烈です。女性がMにのめり込む理由がここにあるとされています。また、女性がオルガスムスの後にしばらく動けないのは、このダイノルフィンの作用とも言われています。
女は生来のM志向
哺乳類は元来、ペニス挿入時に女性は苦痛を伴うために、その苦痛緩和のためにエンドルフィンを活用してきましたが、人類はセックスの快楽の発生にも活用、発展させてきました。エンドルフィンやダイノルフィンなどの脳内麻薬を分泌は、ペニス挿入時や出産など苦痛の使命を負った女性たちが、苦痛を和らげるための生殖上の機能でしたが、これらの脳内麻薬は、副次的に女性に性的な快感を与えるよう作用するようにもなりました。女性はこの仕組みによって、痛みを快感に転化する、Mの素質を備えていると思われます。
M的な性向を強める女性
本格的なM女性では、むち打ちなどの苦痛が極まると、エンドルフィンを大量に脳内に分泌してドーパミンが活性化され、やがて恍惚感に浸ります。これによって日常的なストレスや精神的な苦痛から女性は解放されていきます。度重なる肉体的な加虐によって、女性の脳内に苦痛に対する快感回路が強化され、その女性は本格的なM女として開発されていきます。
現代社会では、程度に差はあれ、多くの女性が日常的なストレスや苦痛からの自己の解放のために、常習的なM快楽を求める傾向が見られます。多くのM的性向の女性が誕生しています。
原始的な社会や貧困社会ではこのような現象は発生しませんでした。生理的な女性のM志向に加えて現代の文明的な刺激追求や、ストレスからの開放要求によって女性はM的な志向を強めていると考えられます。また逆にS要素を有した女性も同じような要因によって増殖していると考えられます。女王様ブームもこの逆現象ということです。
SMプレイは現代必須科目
SMの性具は、現代では大人のおもちゃ業界の主流となっています。バイブやピンクローターの大流行もその一環です。もはやSM要素のないセックスは女性にとって白米を食べているだけの味気ない食事となっています。
どのように美味しいお米でも味付けの変わったおカズは必要です。想像力を駆使して相手の女性の性向を見抜き、効果的なソフトなSM遊戯をあなたの得意技に加えることをお勧めします。SM的セックスはもはや完全に女性の間では市民権を得ています。遠慮することなく堂々と一連のセックスの流れの中に組み込みましょう。
女性を労わる
たとえあなたがS性向で女性がMの性指向でも強制はタブーです。プレイに持ち込む強引さは必要ですが、女性を大切に扱う気持ちがない限り、女性は応じてくれません。SM的プレイに持ち込むには、最初にこんな風な遊びを取り入れてみたいと素直に、女性にお願いしいます。お願いするときは子供のように無邪気に切り出します。
それからソフトなプレイから始め、相手の様子や反応を観察して、相手に合ったプレイとSM程度を見極めていきます。
常に
『痛くない?』
と聞いてあげます。
女性を思いやる気持ちを常に表現していきます。
『女性は大切にされている、愛されている』
という実感を女性に与えることが大切なのです。そして最後には必ず
『最高だったよ』
といって抱きしめてあげましょう。それによって女性の心は癒やされて、幸福感で満たされます。
SMをプレイは女性を癒すことが目的にセックスプレイなのです。
|SMセックスのまとめ
- 基本的にはテストステロンの影響で男性はSになる
- 女性はエストロゲンの影響でM志向になる
- しかし、それまでの体験や環境で快楽となる神経伝達物質が人によって分泌が変わってくる
- S志向の女性も現代では多く存在する
- 苦痛と快楽は真逆な感覚ではなく,
寧ろ同じ種類の感覚である - 感じる脳の箇所も隣接する
- それらが錯覚されてやがて苦痛が快楽になる
- 苦痛に対して人は快楽物質のエンドルフィンをだす
- 女性は特にエンドルフィンに対して感受性が強く、
やがてドーパミンを分泌して快楽になる - 女性は出産の際にエンドルフィンを分泌する
- その為にエンドルフィンの影響を強く受ける
- 苦痛が喜びとなる
- 現代社会では女性はストレスを苛められることによって
快感とかえて解消している - SMプレイーは決して女性をいたぶるセックスプレイーでは
なく寧ろ癒し、労る為の行為である - SMプレイーの後はしっかり優しく抱きしめてあげる
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