オーガズムは全ての女性が感じ体験するわけではありません。
オーガズムを感じないままに生涯を終える女性も多く存在します。
無オーガズム症では感じるけどオーガズムにまでは
最後までいきつけない女性たちを見てきました。
しかしそれ以上に殆ど性的な快感を感じない女性たちも存在します。
完全な不感症の女たちです。
世の中ではマグロ女とも言われています。
不感症の女性たちはセックスに際しては自分が性的な欠陥があることを隠すため
多くは感じている演技をしています。
男性の場合は勃起しないことで直ぐに状況がわかりますが、
女性の不感症は潜在化する傾向にあます。
女性の性的な反応は常日ごろからしっかり観察することをお勧めします。
男は自分の快楽の追求に勤しむだけでなく
女性の性反応に敏感になる必要があります。
もしかしたらあなたの奥さんは不感症かもしれません。
(参照:イッたふりをする女たち)
概要
|女は開発されてオーガズムを感じる
もともとは女性は開発型の性感であり、
真のオーガズムが訪れる為には性的な成熟と経験が必要です。
男性は殆どは射精でオーガズムを感じることのできる
先天的な開いた性感神経をもっています。
男は夢精の段階で快楽の極致に達しています。
一方、女性は刺激し続けなくては感じてゆかない閉じた性感であり
開発型のセクシュアリテイーとなっています。
女性がセックスの初期段階からオーガズムを感じるのは
その女性の生来のテストステロン値の比率が高くて
クリトリスが活性化しているか
自らオナニーで性感開発して開かれた性感神経に
なっているかの何れかです。
多くの女性はオナニーでクリトリスオーガズムを体験しますが
オナニーではイケてもセックスではイケない女性も多いのが実情です
|不感症女とは
では殆ど性感を得ることが出来ない不感症女性とはどのような人たちなのでしょうか?
それは男性のED(勃起不全)と共通するものがあるとも言えます。
刺激を与えても全く性的な興奮が起こらないのですから・・・。
EDと同じように性的な不応にいたる仕組みは以下のような現象が考えられます。
- 脳が興奮しない
- 刺激が脳に伝わらない
- 脳から興奮が生殖器に伝わらない
- 生殖器が機能していない
その結果、全く女性は性感を得ることが出来ないのです。
|不感症の要因
上記の現象に至らしめる要因は大きく分けて2つあります。
- 肉体的な要因
- 精神的な要因
によるものです。
これらは女性では複雑に影響し合っていて厳密には区別できません。
精神的な要因が肉体的な影響を大いに与え、
また肉体的な要因が精神的にも大きく関わってきます。
相互に影響し合って複雑に絡み合っています。
特に女性は男性と違って興奮の仕組みが2段階になっています。
男性のように性的な興奮が直線的に起こらず、
大脳皮質によって一端刺激を受け入れるかどうか判断して
快感を感じるようにできています。
オーガズムも心と体が同期したとき初めて起こるように出来ています。
|肉体的な要因による不感症
|肉体的な未成熟
10代20代では性ホルモンなどの分泌も充分でなく、
生殖器や性感神経も未完成な状態です。
多くの女性が経験するようですが、
オッパイをしゃぶらても、クリトリスを舐められても
ペニスを挿入されてもまるで感じません。
感じてもくすぐったいだけで気持ち良さからは程遠いものになっています。
特に同年代の男性が相手の場合は男性のセックスのテクニックの未熟さも手伝って
長くこの状態が続きます。
しかし、35歳を境に体も自然と成熟してゆきいつの間にか感じる体になっていきます。
性欲も強くなり性的にも敏感になってゆき、オーガズムを体が欲してきます。
年上の大人の男性と付き合った女性はこの期間は大幅に解消されます。
|先天的な性ホルモンの不足
遺伝的に女性ホルモン・エストロゲンやDHEAの性感ホルモン、
もしくはドーパミンなどの快楽ホルモンなどの分泌が
大きく不足する女性はあまり性感を得ることは出来ません。
テストステロン値も低く性欲もあまりありません。
世間的な常識従って男性と交渉を持ったり結婚しても
セックスで快感を得ることはなくただ単に我慢のセックスになってゆきます。
生涯快感やオーガズムを得ることは
セックスは苦痛なお務めとして付き合いってゆくことになります。
彼女たちは感じている演技することも多く、
見た目は健康なので恋人や夫が不感症に気づかないことも多いようです。
またまれなケースでは大幅な性ホルモンの欠乏は生殖器の発育不全になって
本来的な生殖機能を有することが出来ず快感を得ることも出来ません。
この場合は一種の障害として捉えるべきです。
これらの治療には専門の病院で性ホルモン投与などの治療を受けることが
必要になってきます。
|加齢による性ホルモン欠乏
女性は閉経とともにエストロゲンの分泌が急激に低下します。
エストロゲンは女性の性感を敏感にするホルモンでもあります。
エストロゲン不足はバギナの収縮や愛液不足にもつながります。
閉経によって女性の一部は性欲性感もなくなり不感症になってしまいます。
さらには性交痛で苦しむ女性も多く報告されています。
この症状の解消には女性ホルモンの投与や性ホルモン塗布剤などの治療が有効ですが、
同時に食生活や生活習慣の改善で大幅な改善が期待できます。
|精神的な要因による不感症
女性の性感は大脳皮質によっても大きく制御されています。
女性は外部からの性的な刺激で直情的に興奮することはありません。
一端の新しい脳の大脳皮質で刺激を審判したうえで性的な興奮を引き起こします。
男性の勃起不全や早漏も精神的な要素が大きいのですが
女性の場合はそもそも心が開かない限り快楽を感じることが出来ないために
より深刻です。
- 教育環境
- トラウマ(強姦、近親相姦)
- 相手との相性
- ストレス
などの原因が考えられます。
|教育や家庭環境による不感症
両親の教育や家庭環境でセックスに対する偏見的な躾を受けると
生涯セックスに対する間違ったイメージを持ち続け自ら性感に対して
心を閉ざしてしまいます。
セックスは汚いもの
セックスは結婚前はNG
セックスは子作りの為にだけある
女が感じるのはハシタナイ
19世紀まで欧米ではキリスト教の教えから
女性には性感はない、また感じることは罪と言う意識が
通常でした。
日本でも明治以降の欧米教育の影響でこの思想が中産階級には
根付いています。
比較的に豊かで教育レベルの高い家庭に育った女性に多く見られる
現象です。
この感覚の女性の心を開くことは至難です。
ただし、体は正直なケースもありますので
献身的な愛撫で快感が解放されることもあります。
お酒や催淫剤の力を借りことも一方です。
|トラウマによる不感症
幼児期のいたずらや初体験で強姦などで性的に傷付いた女性に起こりがちです。
またこれまでセックスで楽しい体験がなかったり
暴力によるセックスなどで男性不信状態になっている場合は
性的に反応しなくなります。
軽度の場合は男性がじっくり構えて愛情で癒すことで
次第に快楽を取り戻してゆきますが、
重症の場合は女性と相談の上で専門医などのカウンセリングなどを受ける
ことが必要になります。
決して女性を責めたりめたり強い態度であたらないことが重要ですが
治療には長期戦になることは覚悟が必要です。
|男性と生理的に合わないケース
それまでの他の男性とのセックスではオーガズムもあった女性が
その男性とのセックスではまるで感じることができないといったことがあります。
女性が生物学的にその男性との生殖を拒んでいる考えられます。
免疫的な不適合性を本能的に察知してその男性の遺伝子を拒絶している場合です。
女性の深層心理で起こっています。
また、ある日突然、夫の浮気などが原因で性的な拒絶が起き
その男性に対して不感になります。
更には恋人や夫などの態度や匂いに対して生理的な拒絶反応が突然起きて
その男性に対して性的興奮が閉じてしまうことも良くあります。
この場合はずっと我慢し続けた嫌悪感の感情が爆発してしまったのです。
こうなったらもはや関係の修復は非常に困難であると言わざるを得ません。
女性は男性に対して一度閉じた心をまた解放することはあまりありません。
すっぱり諦めて別れるか他のセックスパートナーを探すことも懸命な方法です。
|女性のストレスによる不感
男性の勃起不全と同じく女性が勃起不全となって
クリトリスは興奮することなくバギナが濡れなくなり
性感も起きないことがしばしば見られます。
女性は特に仕事関係よりは人間関係でのこの不感症が起きると言われています。
このケースでは兎に角、女性の変化を鋭く察知して
女性の話し相手となってあげることが一番です。
女性は話すことで大いにストレスを解消することが出来ます。
ひたすら話を聞くだけで十分です。
そのあとにじっくりと優しい愛撫を根気をもって与えてあげてください。
女性の不感症は男性のEDと違いバイアグラなどでは速効的に治すことが
出来ません。
根深いものもあれば簡単に治せるものもありますが、
どれも単純ではないことは認識しておいてください。
重症の場合は他の女性を探すことも検討しましょう。
|不感症のまとめ
- 殆ど性感を得ることのない不感症の女性は意外と多い
- 不感症の女性は演技するために男性は気づかない
- その原因は女性の場合は心と肉体が複雑に絡み合う
- 肉体的な要因は女性の未成熟、先天的な欠陥、年齢による性ホルモン欠乏がある
- 精神的な要因
- 家庭環境教育
- トラウマ
- 男性との相性
- ストレス
- 女性の不感症はいずれも複雑に要因が絡み合っている為に完治は簡単ではない
- 専門医によるカウンセリングや包容力が必要である
- 時には別離も必要となる
(参照:無オーガズム症)