女性の真のオーガズム、快楽の極致は心と体の喜びが一致同期して
始めて起こります。
我々男性が思っている「女は触れば感じる」は大きな勘違いです。
その仕組みは我我男子やりよりはるかに進化した
脳における快楽のメカニズムが関与しています。
概要
|女性のオルガスム、もう一つの神秘
女性は身体と心の興奮が別々におこるという快楽システムの二重性は
女性のオーガズムの大きな謎の一つでもあります。
男性の場合は性器のオルガスム動作と感情(脳)のオルガスムは
同時におこります。
男性は視覚的に女性の生殖能力を判断してすぐに女性を
受け入れる気持ちになります。
それはオッパイやお尻、腰のくびれ、脚の肉付き、肌の白さや
顔や肉体のなどのバランスなどから健康度や生殖の力を推し量っています。
そしてその気持ちと性感は直結し
生殖器周辺の筋肉が収縮痙攣して射精を起こす現象と
快感の絶頂・オルガスムを感じる反応行動は基本的には別の作用ですが
男性の場合ほとんど一致します。
射精とともにオーガズムはやってきます。
しかし、女性はこれが一致しないのです。
|感じていないオルガスム
女性の場合は生殖器は性的な刺激に反応して興奮し、
クリトリスが勃起してバギナが濡れてゆきます。
しかし、肉体的に興奮してオーガズムに達し女性器周辺の筋肉群が0.8秒間隔で
痙攣を起こしても脳は快感を感知してない現象が起こります。
つまり、体は感じても脳は感じていないのです。
女性の体が意志とは別に性的な刺激に反応する現象は以前既に記述しています。
(参照:女性はAVを見ても興奮しない?)
女性はレイプなどや余り気の乗らないセックスでは
たとえどんなにバギナが濡れても、オーガズムと思わしき痙攣がおきて
喘ぎ声をあげていても自身は全く感じていなかったと報告しています。
これは以前は女性の虚言とされていましたが、
現在では女性のオルガスム反応の特性の一つとして知られています。
|女性のオルガスムの2重構造のメカニズム
|女と男は違う刺激処理
男性のオルガスムは条件反射的に刺激に対して
古い脳と脊椎などの神経系が反応して起こります。
そこには男性の意志や感情的な判断は関与しません。
一方、女性の性的な刺激は一端、新しい脳である大脳皮質で
受け止められて、そこで判断されて気持ちの興奮を起こすという
2重構造を呈します。
つまり、女性はオーガズムとして快感を意識で感じるには
その性的な刺激の善し悪しを大脳皮質が一度判断してから
その後で感じるということになります。
その性的な刺激の善し悪しは男性の善し悪しのチェックです。
女性の性的身体の興奮の信号は意識中枢を興奮させる前に
つまり脳が快感を感じる以前に一端カットされてしまいます。
それはただ単にバギナや脊椎は興奮しても
女性の自身の意識は性的な興奮メカニズムは起動しない、
つまり感じないといことを意味しています。
女性の脳が感じていることを受け入れないとも言うことが出来ます。
それは女性が自ら意識的にコントロールしているのではありません。
感情的な要素と生存本能的な要因が関与していると考えられます。
|レイプ犯の勘違い
よくレイプ犯が女は感じていたから合意のセックスだったと自己弁護したり、
男性が余り最初気乗りでなかった女性が体が感じていたからと
女性が自分を受け入れたと考えるのは大きな間違いです。
その際のオーガズムには女性の意志は反映されておらず、
女性自身は何も感じていないと自分では認識しているのです。
|オルガスムの2重構造の要因
|妊娠のリスク回避
そこには女性の妊娠に対するリスク回避があるものと考えられます。
女性はオルガスムによって子宮が精子を受けいる体制がより強化されます。
一説にはオルガスムを迎えると酸性の膣を精子が生存できるアルカリに変えて、
更に子宮頸管が精子を吸い上げていると言われています。
即ち妊娠の確率がかなり高まるのです。
そのために男性のように生殖器への物理的な刺激で
条件反射的にオルガスムを迎えるのは非常にリスキーなことになります。
女性にとては妊娠は長期的な負担と犠牲を伴います。
簡単にセックスした男性の子供を宿すわけにはいかないのです。
|脳が確認する
そこで脳が性的な刺激を一端遮断して、
新しい脳に判断を仰いでいると考えられます。
新しい脳は女性に一端問いかけるのです。
「いいのか、この男の精子で?」と。
女性の脳は男をチェックします。
性格、思いやり、愛情、経済力や社会的地位を。
そして自らの状態もチェックします。
相手に対する感情、過去の記憶、現在の体調などを。
そして現在の社会状況や周囲の環境、状況などもチェックします。
自分の身体的な状況や飢餓、健康状態などをチェックして
充分でない場合は性欲は低下して性的な興奮も楽しむことはありません。
その時総合的に部分でその男性を受け入れる状態が
出来ている時に初めて意識が同期して体も心も性的な快感の絶頂を迎えるという
設計になっています。
逆に大脳皮質が拒否した際には性的な刺激と意識は
遮断されたまま、体は反応しても意識は興奮しないことになります。
体が反応するのはレイプなどで一端は男を満足させて
その場をしのぐためと言われています。
しかし、心は閉ざしてしまうのです。
(次ページにつづく)