人類の深いオーガズムの快楽は進化と繁栄の原動力でした。
どの種の生き物より人類の性は甘美さに満ち享楽的です。
動物的なセックスとは人類のセックス其の物であり、
寧ろオーガズムは人類特有の感覚とも言われています。
野獣のようなセックスなどと表現することは
動物に対しては非常に失礼なのです。
この地球上で一番の好色生物は人間なのです。
その中でもとりわけ女性は特に色情的でもあります。
概要
|女性におけるセックスは生存の武器
女性にとってセックスの意味・役割は、
単にオーガズムの淫楽だけではありません。
子孫を残すべきの生殖行為でもなく、性欲を満たすための行為でもないのです。
女性の性機能は我々男性と比較して
生殖機能、性ホルモン、生理機能の観点からして
かなり複雑で神秘的に作られています。
男性におけるセックスは簡単に言えば
入れて出して気持ち良くなって終わりです。
後は子育ての為の経済的な負担を引き受けるだけです。
しかし、女性においてはセックス自体に彼女たちの自らの存在を目的とし、
性行為そのもの中に優位な子孫を残す仕掛けを巧に組み込んでいるのです。
その仕掛けは人類500万年の歴史のなかで延々と進化を続け、
人類繁栄の為の最大の武器になったのです。
女性は性機能の進化に女たちの生存をかけ、人類の繁栄を築き上げてきたのです。
(参照:オーガズム)
|女性におけるセックスの3つの意義
女性におけるセックスにおいては以下の3つの意味と役割を考えることが出来ます。
- 生殖・子孫繁栄
- 性欲の充足
- コミュニュケーション(繋がり・共感)ツール
です。
我々男子もセックスに対しては遺伝子の継承と性欲の満足を目的としますが、
3番目のコミュニケーションとしてのセックスの役割を意識することはあまりありません。
男性には女性とのコミュニケーションの構築の必要性が
女性ほどなかったためと思われます。
オスはできるだけ多くのメスに自分の遺伝子を撒きちらして
できる限り子孫を残すことを永遠と続けてきました。
交尾するメスと深い絆を結ぶことはオスの生殖本能に反することになります。
神はオスという生き物にメスが変われば
いくらでも交尾できるという特性も与えています。
(参照:クーリッジ効果)
一方女性は体力的なハンデイーと子育てにおける行為の多大の労力の負担から
自らを保護し支援する協力者をえることが優位に働きます。
その為に雄を繋ぎとめるためのツールとしてセックスを積極的に活用したものと
考えられます。
オスが一匹の雌と深い絆を形成する夫婦制度は
オスの本来の本能に相反する行動です。
しかし、種の存続のために
食料確保や子育てにおける役割分担をオスとして担うことでカップルが形成されたと
考えられます。
1万年以上以前の農耕が始まる前の時代には
他の類人猿と同じように人類も乱交型であったと推測されています。
|過酷な環境下でのセックスの利用
なぜ人類はセックスを生殖・悦楽以上に利用してきたのでしょう?
人類はその歴史のなかで99%以上の期間、
想像を絶する過酷な環境下に置かれていました。
長い期間、自然災害や気候、捕食動物などから身を守ることで
多分精一杯だったのでしょう。
2足歩行始めて樹上生活から地上に降りた我々の先祖は圧倒的な弱者でした。
肉体的に優位な点は一つもなかったのです。
我々の祖先たちの食料事情は最悪だったと考えられます。
人類発生からごく最近までは氷河期が続いてもいました。
おおよそ500万年前に人類は類人猿のボノボやチンパジー・ゴリラ達
と進化の枝を分けています。
二足歩行をして樹上生活から草原に進出し、
ようやく200万年くらい前に石器を作り始め、
180万年くらい前に火を使い始めたと考えられています。
我々が知恵をつけて、これらのリスクからある程度の安全を確保できたのは
わずか農業を始めた1万年前くらいなのです。
常に肉食動物などの捕食者と病原菌におびえた生活を強いられていたと考えられます。
その中でも女性は更に圧倒的な弱者でした。
妊娠・子育て期間中は自ら身を守る術はなく、
また2足歩行を採用したことによって
産道は狭まり、子供はかなり不完全の状態で産まざるを得ず、
長期の養育を要するようになりました。
食料の確保も困難だったと想像されます。
自らの繁殖の使命を全うするには必然的にオスに頼り、
オスを引きつける必要があったのです。
その為にコミュニュケーションツールとしてセックスを
利用活用する戦略をとりました。
そこに「愛」と「オーガズム」という巧みな仕掛けを絡ませていったのです。