性癖とは「通常ではない偏った性的な好み」です。
多くの人は程度の差はそれぞれですが、特有の性癖を有しています。
それがノーマルな人間の性的な嗜好と言えます。
人の性癖や性的な嗜好が生まれる仕組みは複雑です。
性癖が明確に説明できるプロセスで生まれることはほとんどなく、
様々な要素が絡んできます。
性癖や性的な嗜好は意識的に個人が作り上げたものでもなく
多くの場合は無意識・無自覚のなかで生まれ育ってゆきます。
時には病的な領域に達することもありますが
ここでは楽しむためのスパイスとしての性癖を論じます。
概要
|女性の性癖は何故生まれる?
性的な嗜好が生まれ要因は大きく分けて2つのプロセスが考えられます。
- ホルモン作用
- 後天的な体験的な刷り込み
これらの2つの要因は複雑に個人の嗜好の形成に絡んでいきます。
人によってはどちらがメインであるか、
どちらが先かは特定は非常に困難なケースもよくあります。
男性の性癖はホルモンの作用が大きく影響してきますが、
女性の固有の性癖は特に後天的な体験の刷り込みが大きく作用することも多くあります。
|ホルモンによる影響
人のセクシュアリテイーは性ホルモンによって支配されています。
性ホルモンは大きくは男性ホルモンと女性ホルモンに分けることが出来ますが、
女性の場合は多くは女性ホルモンのコントロール下にあります。
特に女性ホルモン・エストロゲンは女性らしい性的な精神、行動、そして体形を作りだす
根源です。
ではエストロゲンはどのようにしてセックスにおける女性らしさや行動を演出して
ゆくのでしょう。
|エストロゲンの作用
エストロゲンは女性の生殖行動や生殖器の形成に大きく関わっています。
エストロゲンはメスの生殖行動を促し、貫徹させるために様々行動をメスに強要します。
- 男性ホルモン・テストステロンに反応する
- 性的な受動的な行動
- 発情の示威行動
これらは一般的には動物界のメスにもよく見られる生殖プロセスですが、
人類においてはそこに大きく発達した知能や思考がからみより複雑化します。
|テストステロンへの共鳴
哺乳類ではエストロゲンとテストステロンが相互に反応し合い引き合うことが、
生殖行動の根本となっています。
エストロゲンは男性ホルモンの持つテストステロンに大きく反応し、惹きつけられます。
女性ホルモンの分量の多い女性はより強く男性に反応し、多くの子供を設けます。
またより男性ホルモンの強い男性に魅力を感じます。
またエストロゲンは女性の性器を発達させ性感を高める作用があります。
エストロゲンの分泌の盛んな女性は男性の持つテストステロンに強く共振して
性的な行動をより積極的に起こす傾向があり、セックスにも強い興味示します。
エストロゲン豊かな女性は基本的にはセックス好きで感度がいい女性と言えます。
つまり女性ホルモンの分泌が盛んで活性化されている女性の性癖は
男好きになっていきます。
|受動的な性行動
エストロゲンは女性に男性を受け入れる行動を促します。
発情段階で男性の精子をより多く受け入れる態勢を取らせるのです。
そのエストロゲンの作用は女性に受け身のセックス姿勢取らせていきます。
男性に受動的な態度をとることは報酬として女性に一種の喜びを与えます。
つまり女性は先天的にMであることが嬉しく喜びになっています。
女性ホルモン・エストロゲンが強く左右する女性ほどマゾ的な要素を持っことになります。
エストロゲン効果によって通常のセックスで女性は
より従順で男性に支配されることを好みます。
|発情の示威行動
哺乳類ではメスは発情したことをオスに特定のサインで示し、
オスを生殖行為へ誘い込みます。
人類ではメスは戦略的に発情期を隠ぺいして、通年発情状態であるかのように装って
オスの経済的な支援を獲得しています。
この発情期の示威行動は人類においてメスの化粧や様々ファッションスタイルとなって
変形されて男たちを翻弄し続けています。
ハイヒールはヒップアップ効果、ブラジャーはバストアップ効果、
補修下着はウエストのくびれ効果と多様な手口でオスたちに
自らの成熟と発情を示威しています。
女性は男性に自らの生殖能力の高さと成熟度を売り込むことを本能的に組み込まれています。
つまり女性は自分の熟れ切った肉体を見せつけたい欲望を大なり小なり有しているのです。
それは一種のストリッパー的な要素であり、露出願望へと繋がります。
女は基本的には自分の体を見せつけたし、見てほしいのです。
|テストステロンの女性への作用
男性ホルモン・テストステロンは女性においても女性の性欲や性的な嗜好を
増強する化学物質として大いに作用します。
男性ホルモンテストステロンは男性では主に睾丸で合成されますが、
女性においても副腎や卵巣で作りだされ、男性の5~10%程度は有します。
テストステロンは男性らしい体や男性らしい気持ちを作り上げる男性製造ホルモンですが、
性欲ホルモンでもあります。
女性においても個人的な濃度に格差はありますが、
性的な嗜好や性癖に大きな影響を与えています。
簡単に言ってしまえばテストステロンが強い女性はより男性的で
性欲が強い傾向があります。
テストステロンは女性ホルモンのエストロゲンと相互に作用しあって
女性それぞれの性癖を作り出しています。
性ホルモンであるテストステロンとエストロゲンはその分泌量、割合、
分泌のそれぞれの時期などによって多様な性的な嗜好や指向を作り出しているのです。
この為に一概にそれぞれ個人の性的な傾向を分類して整理することは非常に困難です。
一人一人が全く違う性癖を持っていると理解したほうがいいかもしれません。
以下でテストステロン濃度によって女性がどのような性的傾向をしめすか、
記述してみます。
|テストステロンが優位な女性
テストステロンの影響が優位な女性は性嗜好は男性的な傾向を示します。
体もふくよかさに欠けて比較的、男性的な体つきになります。
また性嗜好においては性欲が強くセックスには前向きです。
一夜限りのセックスも余りこだわりなく応じますが、乱交の傾向もみられることがあります。
ペニスと発生学的には同源のクリトリスが発達して、クリトリスの性感は敏感になり
クリトリスオーガズムを得やすい体質になります。
逆にクリイキしか体験できな女性はかなりテストステロンが優位な女性と言えます。
また男性とのセックスではリード役を好む傾向も現れ、
Sの女王様的な性格を持つことも多々あります。
テストステロンの優位な女性は強い性欲と攻撃性を示します。
|テストステロン・エストロゲンが強く共存する女性
肉体は極めて女性的でエロチックで性欲も強くセックスには貪欲で感度も抜群です。
クリトリスもバギナも発達して感度もよく、オーガズムに到達しやすい体質です。
何度も何度もクリイキ、膣イキが味わえる幸福な女性です。
男性にとっても極めて魅力的な女性であり、理想です。
あらゆるセックスプレイーを受け入れてくれ、自らも積極的にプレイーを楽しみます。
男性も抱くことが楽しく飽きることのない女性になりますが、
セックスの弱い男性には大きな負担になるでしょう。
|テストステロンが低位な女性
性欲も低く余りセックスには前向きではないために
性的な嗜好も極めてノーマルです。
その為にセックスに目覚めるまでに経験と時間を有しますが、
次第に体も成熟して35歳を過ぎるとテストステロン値も高まり性欲も増加します。
テストステロンが低めな女性は基本的な受け身のセックスが主体になりますが、
エストロゲンが強い場合はM的な傾向を強く示してきます。
このタイプの女性は時間をかけてセックスを教え込んで、M女として育てることも可能です。
しかし、男性の他の性癖を受け入れてくれる可能性は低いので
性的な要求をぶつける場合は配慮が必要になります。
また極度にテストステロン値が低い女性は性的な興味を全く示さないことが
あります。
この場合はの女性とのセックスは諦めて、ほかの女性を探すか分かれることが賢明です。
(参照:
|後天的な体験による刷り込み
女性が幼児期や思春期に経験した性的な異常体験によって形成される性癖になります。
女性は本来、受容的な生き物です。
男性による特殊な性的な行為もできる限り受け入れ容認する傾向を持ちますが、
その為にまだセクシュアリテイーの形成途上に体験したものが一種の性癖となるのです。
それらの体験とその女性がもっている先天的な性ホルモンの特異性が影響し合って
特殊な性的な嗜好を作り上げるのです。
女性は過去の異常な体験がトラウマになってセックスに対して嫌悪する姿勢を示す場合と
逆に異常体験の性的な興奮が忘れられなくなり、
その興奮をもう一度味わってみたい欲望にとらわれることがあります。
子供のころに大人の男性にいたずらされて気持ちよかったことや
オナニーなどで想像したセックス場面、
また特殊な性癖を持った男性に教え込まれた異常興奮体験などが
その女性の脳に刷り込まれて性癖となっていきます。
女性は我々男性が想像する以上に日々性的な妄想に耽っています。
過去の記憶やアダルト漫画などを頭に浮かべて特殊な性体験を夢見ているのです。
男性は視覚的な刺激で興奮することが多いのですが、
女性は男性と比べて遥かに創造的で複雑な性的場面を頭に描き出して興奮しています。
女性は体験と妄想によって女性固有の性癖を作りだしているのです。
これらを理解したうえであなたの女性の性癖を見抜いていくことが大切です。
其のうえで女性の快楽をマネージメントしてあげてください。
性癖のマネージメントも大切な考え方です。
<NEXT:女性のセックススタイルと性癖>