快楽と苦痛は生き物が繁栄するための基本メカニズムです。特に快楽は、ＤＮＡが巧妙に仕組んだ肉体への行動報酬システムです。DNAのプログラムに基づき、生き物は快感を得るための行動を無意識に取り続けます。その典型的な快楽報酬は生殖システムに見ることが出来ます。自然は生殖行動に対して最大の喜びを報酬として与えます。性の悦びこそ、生物が行動する根本原理として作動しています。我々は、この快楽を得るために行動し、生きるように仕組まれているのです。セックスは生きとし生けるもの全ての原点であり、目的です。性の快楽を楽しむことは、自然が生き物に与えた絶対的な指令であり、生きることの意味付けとなっています。
我々、人類も一人ひとり性を楽しむために命を与えられ、セックスを追求することで繁栄を手にしてきました。快楽の享楽こそ生きる上での最強な原動力であり、その多様性と質の向上を目指すことが、個人に大きな充足感を与えてくれます。
快感・快楽のメカニズムを知っておくことは貴方のセックステクニック向上に大いに役立つはずです。
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概要
究極の目標・女の性調教
究極の快楽の追求は、女性を自分好みにオーガズムを通して調教していくことに見出すことが出来ます。女性の性の開発から始まり、調教に至るプロセスこそ、男たちに大きな悦びと多幸感をもたらします。
その調教の達成のために快楽の本質と、如何なるメカニズムで女は快楽の性奴となっていくのかを知ることが大切になります。快楽と調教のメカニズムをしり、その原理を調教プロセスに取り込むことで、女の性奴として仕立て行くことがより容易に出来るはずです。
以下の順に解説を進めます。
- 快楽のメカニズム
- セックス依存症のメカニズム
- ＳＭ調教のメカニズム
生命へのご褒美である快感
生命は自己の複製継続のために、有意義な行動に対しては、報酬を自らにあげることでその動機付けを図ってきました。生命維持のための栄養物質を体内に取り込む行動や、子孫を残す為の行為に対して報酬を与えてきました。化学的な物質ドーパミンを神経に分泌することで、生体に大きな快感をもたらせました。ドーパミンは神経に作用し、恍惚と陶酔の快楽の物質として作用します。
DNAは命の継続や存続に関わる行動に対して、乗り物である生命体に快楽という報酬を与える巧妙な仕掛けを作り上げました。その仕組はDNAの領域の拡大と繁栄の為の優れた戦略として機能していきました。その最大の成果・結果が人類なのです。
快楽システムは生物の行動原理
この仕組みはもっとも単純な古生物の時代に形成され、現在の繁栄する生き物の行動原理になっています。動物たちは快楽報酬を求めて日々行動していると言っても過言ではありません。特に捕食と生殖行動を引き起こす食欲と性欲には、最大の報酬が付与されます。その中でも、報酬快楽システムを最大に甘受する生き物が人類であると言ってもいいかもしれません。
快楽は脳で引き起こされる
人類の報酬、即ち快感は脳での生体反応としておこります。快感は脳幹の中核から脳の各所に伸びるドーパミン神経（A-１０神経系）でおこります。A-10神経は神経というよりはむしろホルモン分泌細胞的に作動します。
A-10神経は、生命維持のための行動、セックスや捕食行動の信号を脳の前頭部分から電気的刺激として受けとると活性化され、ドーパミンを放出します。放出はドーパミン神経のあらゆる箇所から起こり、脳神経が到達している領域（大脳皮質、扁桃体、海馬など）で快い感覚が生じます。
人が好きなものにはドーパミンが関与
このドーパミン快感回路の活性による心地好い感覚は、様々な活動の中に現れます。飲食、セックス、アルコール、タバコ、カラオケ、運動、薬物、会話等、人が好んで起こす行動には全てドーパミンの快感作用が関係しています。つまり人類はドーパミンを求めて、日々行動しているのかもしれません。
ドーパミンの支配
あなたが大好きな食物をとった時や大好きな女性と燃え上がるようなセックスをした時には、更に多くのドーパミンが放出され、快感は増幅し、究極的にエクスタシーに至ります。すると脳はその快感を記憶して、その記憶は、感覚の散逸とともに、快感体験の再現を要求します。食べたい、ヤリたいという欲求が増大し、欲望を満たすための行動を取らせます。これこそドーパミンが報酬系ホルモンと言われる所以です。我々は常に快感を生む一連の仕組みによって行動を左右されているのです。
この報酬システムそのものが人類繁栄の原動力となったと言われています。文明の繁栄を生んだ母がドーパミンです。しかしドーパミンはプラスの作用だけもたらすものではありませんでした。ドーパミンは依存症という、大きな課題も人類に投げかけています。その典型的な例が、薬物への依存症です。
