我々男性は射精したのちは何故か空しい気持ちに陥り、
自己嫌悪する気分に襲われます。
あれほど射精前は興奮していた気持ちや幸福感をどこへ行ったのでしょうか?
どんなにいい女を抱いたところでこの気持ちは同じです。
何故か不思議です。
概要
|射精後の冷たい態度の犯人
射精後に男性はほとんど何故か女性に冷たくなります。
そして強烈な反省の気分で頭の中が一杯になってしまいます。
女性に思わず背を向けて寝てみたり、テレビをつけたりしませんでしたか?
もしくは帰り支度を始めるとか?
そんな自分に人間性を疑うこともあったりします。
女性からしてみればただ体目的の男でしかなかったと映ったりします。
この気持ちの変貌現象は実はプロラクチンというホルモンの作用による
ということがわかっています。
貴方の心の問題ではないのです。
自然の生理現象です。
これを賢者タイムと呼んでいます。
|性欲を抑えるプロラクチン
プロラクチンは脳下垂体前葉から分泌されるタンパク質ホルモンで
血流に放出されます。
プロラクチンホルモンは高ぶっていた性欲優先の精神状態を平常に戻すために
射精後やオーガズム時に大量に放出されます。
それによってドーパミンが急激に抑制されて
現実に引き戻され、警戒モードに移ります。
まだ人類が自然界で一番弱き動物であったころの仕組みの名残です。
肉食動物からわが身を守るために備わった防衛の本能です。
また逆にドーパミンが増えるとプロラクチンは抑制されます。
女性でもクリトリスオーガズムで分泌されることがあり
それ以上のセックスの拒絶につながります。
男性と同じように一度行くとこそばゆさが先に立って
それ以上の性交が不能になりますが、
時間の経過とともに回復します。
クリトリス派の比較的男っぽい女性に見られる現象です。
(参照:オーガズム一回女)
男性はストレスによってもその量は増えて勃起を抑制します。
ラブラブな状態でも男性は量を増やし性欲は低下して逆に幸福感を高めます。
|プロラクチンの作用
プロラクチンは次のような作用を体に与えます。
- ドーパミン・テストステロンを抑制し、性欲を低下さ、勃起も抑えられる
- 女性は産後に大量に分泌されて性欲が低下する
- 男性の肥満
- 乳腺が発達し、母乳分泌を促進する(授乳ホルモン)
- 男性の生殖能力が低下して性機能不全の原因となっている
プロラクチンは乳腺刺激ホルモンであり、母乳の分泌を促進し、
子育てホルモンとも呼ばれています。
また、オキシトシンと同じく愛情ホルモン、信頼ホルモンともよばれ、
母性本能と男女間の愛情呼び起こすホルモンと言われています。
男性は子供が出来るとその量を増やします。
つまり性欲を抑えて他の女性に走らないようにします。
男性の場合は女性よりは保持している基準値は低いのですが、
一定の基準を超えると性欲の減退、インポテンスなどの性機能障害がおこります。
|女性のセックス拒絶させるプロラクチン
女性は授乳のために産後分泌を増やします。
女性が産後のセックスを拒むのはこのホルモン・プロラクチンが
原因していると言われています。
その時期についつい浮気する男性も多いはずですが、
旦那より子供に気持ちが集中するように遺伝子が仕向けているのです。
男性も赤ちゃんを抱いたりすると体内の血中濃度は増加します。
|勃起を抑制するプロラクチン
男性はこのプロラクチンホルモンによって射精後に脱力感に襲われ
眠気を模様し、女性に嫌われる原因となります。
プロラクチン濃度が高い男性は勃起反応が起こりにくいと言われていています。
勃起不全の治療にはこの活性を抑える手段が使われますが、
逆に一度のセックスで連続射精が可能な男性はプロラクチン濃度が
低いと報告されています。
一回のセックスで何度も射精する男性は精子製造能力よりは
プロラクチン濃度の少なさ効果によるそうです。
また、プロラクチン濃度が上昇しなければ男性のオーガズムは
女性のように長く続くと言われています。
女性と男性のオーガズムの時間の差は、
つまりすぐに男性が現実に戻る作用は、
プロラクチンが男性ではオーガズム後大量に放出されるためということです。
女のように感じることがいいのか、周囲の敵に備えるべきかの問題ですが、
我々の祖先は後者を選択したおかげで人類は反映しました。
プロラクチンの影響で射精後の一般的な男性の行動は
我に帰る
が普通ですが、
現代の女性は暫く添え寝をして優しく抱擁する男性に高い評価を与えます。